JR東日本グループは、駅を“新たなビジネスが創発される拠点”とする『Beyond Stations構想』を推進しています。
この構想の一環として、JR新宿駅南改札内で、イマーシブ(没入感がある)なメディア空間「新宿BBB(スリービー)」が4月15日(月)に全面開業します。
駅を「暮らしのプラットフォーム」に
『Beyond Stations構想』では、“新たなビジネスが創発される拠点”として、駅を単なる「交通の拠点」から、「交流拠点」としての機能を生かした「暮らしのプラットフォーム」へと転換することを掲げています。
駅ホーム上で対面・オンラインの両方で受診できる“ハイブリッドクリニック”である「スマート健康ステーション」や人材育成を目指すエキナカカレッジ、コーヒー・駅そばの飲食に使えるサブスクリプションサービスなど、リアルとオンラインの良さを駅で生かす取り組みを進めていくそうです。
新宿BBBとは
新宿駅南改札内の「新宿BBB」には、大型サイネージ3面で構成され音声も流せる「BOX」、12本の柱4面に合計48面のサイネージが設置された「BLOCK」、壁面上部に縦約1メートル、横約59.5メートルの横長サイネージ「BELT」が設置されています(BOX、BLOCKは3月11日(月)から稼働)。
この「BOX」「BLOCK」「BELT」を通してダイナミックな映像を作り出し、見ている人に没入体験を感じさせるそうです。JR東日本グループは、「圧倒的なリーチと強く記憶に残るメッセージが届けられる唯一無二のメディアとしての存在価値の確立を目指します」とコメントしています。
この「新宿BBB」では、地域・沿線の魅力も発信します。「#MEETinSHINJUKU」と題して、新宿の人気スポットを紹介する映像が流されるそうです。SNSを中心に活躍する8人のクリエイターが「新宿駅を利用し、新宿の街で過ごす人々の日常」をテーマに描き下ろしたイラストレーションと実際のスポットが重なり合いながら表現された映像になるといいます。
クリエイター
江戸屋犬八、Kamin、かりや、慧子、サンレモ、シェリーリリー、ともわか、mame(※五十音順/敬称略)
また、観光などの移動需要喚起も行います。
新宿駅発着の中央線特急の旅の魅力を発信する「感動のまんなかへ。中央線特急の旅」では、沿線である信州・甲州エリアの自治体や事業者と連携しておすすめの観光スポットを特集。横長のサイネージの形状を生かして、E353系が往復で走り抜けるシーンも見どころになっているそうです。
5月上旬からは、続編として夏編を放映する予定です。
<参照>
新宿駅にイマーシブなメディア空間「新宿BBB(スリービー)」が全面開業します
「Beyond Stations 構想」による新たな駅空間を創造します~「イマーシブなメディア空間」が誕生!~
JR東日本「Beyond Stations 構想」 推進について