板倉滉 写真:Getty Images

 ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉は、今月7日開催のブンデスリーガ(ドイツ1部)第28節ヴォルフスブルク戦で強烈なミドルシュートから同点ゴールをマーク。本人がゴールシーンを振り返ったほか、ボランチでのプレーにも言及している。

 板倉は今季もここまで主力センターバックとして、リーグ戦11試合でスタメン出場。ただ、ヴォルフスブルク戦ではMFユリアン・バイグルとともに中盤センターでプレー。0-1で迎えた52分に、ペナルティエリア手前でDFルカ・ネッツからのパスを足元で受けると、相手選手のポジショニングを確認した上で右足を一閃。シュートは相手選手に当たってコースが変わり、ゴールマウス左隅に吸い込まれた。

 ブンデスリーガ公式によると、この板倉のシュートは時速113km/hと今節のリーグ戦全試合で最速だったとのこと。クラブ公式サイトでは今月10日に同選手へのインタビュー内容が公開されている。

 これによると、板倉本人はヴォルフスブルク戦でのゴールシーンについて「自分のゴールに満足していますよ!ハーフタイムの時点でビハインドでしたし、すぐに試合を振り出しに戻したいと思っていましたからね。前半はクロスをたくさん放り込んでいたのに、うまくいかなかった。だから、ペナルティエリアの外からシュートを打とうと思いましたね」と回顧。

 シュートが時速113km/hをマークしたことについては「正直、全然分からなかったですよ!こんな強烈なシュートが打てるんだと自分でも気づいて良かったです」と驚きを隠せなかったという。

 ボランチでのプレーに対しては「これだけ長い間センターバックをやっていると、ボランチでのプレーに慣れるのに時間がかかります。ただその中でも、ヴォルフスブルク戦で何をすべきか分かっていました。僕の役割は、ヴァイグルと協力して守備を安定させることです。それを達成するためにベストを尽くすとともに、センターバックやフォワードをサポートすることもできました」と、手応えを覗かせた板倉。チームが11位と、来季欧州カップ戦出場圏から遠ざかっている中、シーズン終盤におけるキーマンとして期待を集めている。