JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)がタイ国有鉄道(以下、タイ国鉄)へ、3月27日(水)に中古車両を譲渡したことが公表されました。

20両の旧国鉄車両がタイへ

JR東日本によると、同社の秋田総合車両センターに所属していたという「キハ40形」ならびに「キハ48形」が計20両、新潟港からタイに向けて輸出されるといいます。

タイ国鉄は、各車両を旅客輸送に用途に使う予定で、現地の輸送力強化に貢献することが期待されています。

海外で、日本の電車が活躍している?

JR東日本からタイ国鉄への中古車両譲渡は、今回が初めてだといいますが、日本の鉄道事業者から、中古車両が海外へと渡り現地で活躍することはめずらしいことではありません。

アルゼンチン共和国ブエノスアイレスへ渡ったという丸の内線旧500車両(東京メトロ・画像上)が、2016年に「里帰り」し、横浜・大黒ふ頭に到着したというニュースも報道されました。

タイでは非電化路線が主流

タイ国鉄は、1896年に設立され、営業キロは4,044km、2020年旅客輸送人員は2,620万人だといいます。バンコクを中心に放射線に延伸する4つの主要路線はすべて非電化路線、空港連絡線のみが電化されているそうです。

JR東日本では、アジア諸国の鉄道業に従事する若手幹部候補生を招く「JR Eastフェローシップ研修」を実施し、タイ国鉄からは計49人の職員研修を行っています。

さらに、この4月から開始した外国人技能実習生受入事業では、タイからの技能実習生6人を受け入れしたという結びつきがあるようです。

<参照>

タイ国鉄へ中古車両の譲渡を行いました

丸ノ内線旧500形車両が約20年ぶりに里帰りします!