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NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公は『源氏物語』の作者、紫式部だが、まあ好調らしい。しかし、いくら脚本がよくできているといっても、ストーリーが難解に感じられるのは、登場人物のほとんどの姓が「藤原」であるためだ。

近衛とか九条とか名字を名乗り始めたのは鎌倉時代になってからだ。しかも名前もよく似ているので、登場人物同士の関係がさっぱり頭に入らないという人が多い。また、子孫はどうなったのかも分かりにくい。

そこで、藤原氏の系図のなかで、登場人物たちがどこに位置するのか、また登場人物の子孫たちがどうなったのかといった観点からの分析を、4月に刊行する『地名と地形から謎解き 紫式部と武将たちの「京都」』(光文社知恵の森文庫)でマニアックに試みた。またエッセンスを、プレジデント・オンラインの記事にした。

ここでは、道長の嫡男頼通から出た摂関家以外で健闘して、旧華族で大きな勢力になっているいくつかの家を紹介する。