気になる「快適」の基準について、同社は収入の50%を家賃や食費、交通費といった生活に必要な支出、30%をエンターテイメントや趣味、残りの20%を借金の返済や投資に当てることを想定した金額だとしている。

つまり独身では、生活に必要な経費だけで69,285ドル(約1,050万円)かかるということになる。

ちなみにニューヨーク市は独身にとって最も高額だが、4人家族の場合は5位で、トップはサンフランシスコ(339,123ドル)、次いでサンノゼ(334,547ドル)とカリフォルニア州の都市が上位に来る。

なお、生活費の大半を占めるであろう家賃について、市が発表しているニューヨーク市の家賃(提示価格)の中央値は、2023年11月時点で月額3,500ドルとなり、2年前から27%増加した。スタジオと呼ばれるワンルームタイプでは2,966ドルで、2年間で32%増加している。

一方、50/30/20ルールで独身が最も安く快適に暮らせる都市はヒューストンが75,088ドル、2位はエルパソで75,254ドル、3位はラボックの75,379となり、テキサスが上位3つを占める結果となっている。