他社との比較で際立つGrowwの人気

Growwの人気はインドの他の証券会社と比較することで、さらに際立つ。

ユーザー数を比較すると、次の表のとおりになった。

表を見ても分かるとおり、最も若い会社であるGrowwのユーザー数が2番目に多い。トップのAngel Oneは1996年創業の老舗だ。Growwが急速に支持を得ているのが読み取れる。

ただ、このユーザー数は各社の公式サイトに掲載されていたもので、いつのデータかは統一されていない。そこで、SNSの公式アカウントにも目を向けてみた。

インドでユーザー数の多いSNSはYouTubeやFacebookだ。

YouTubeのチャンネル登録者数を他社と比較すると、以下の通りとなった。

GrowwはYouTubeのチャンネル登録者数でも2位だが、それでも200万人を超えて1位に迫る勢いだ。1位のAngel OneはGrowwよりも20年以上も早く創業しており、知名度の差を考えると高い数字と言える。

なお、Facebookのフォロワー数も、次の表のとおり2位だった。

SNSにかけるリソースの大きさには、各社で違いがあると思われるが、それを差し引いても後発のGrowwが幅広い支持を集めていることは確実だろう。

投資家からの熱視線

ユーザーから幅広く支持されているGrowwは、投資家からも熱い視線を集めている。直近では、2021年にシリーズEラウンドでICONIQ Growthなどから2億5100万ドルを調達。投資家リストには、Ribbit CapitalやSequoia Capitalのほか、MicrosoftのCEOであるSatya Nadella氏も名を連ねている。

8000万人を超えたインドの個人投資家の数は、今後も増えていくのだろうか。世界銀行によると、同国のGDPは2023年から2025年にかけて6%台で堅調に推移する見込みだ(参考)。

また、2021年のインターネット利用率は46%だったため、ネットで投資ができる人口はまだ増える余地がある。その上、14億人もの人口を抱えていることを考えると、まだまだ可能性を秘めていると言っていいだろう。Growwもその波に乗って、さらに成長することを期待したい。

参考・引用元:Groww

(文・サト)