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【閲覧注意】“3つ目の顔”を手に入れた43歳の男が20歳以上若返る! 「新しい自分に慣れてきた」前向きな生き方に医師驚愕=仏
(画像=画像は、「The Daily Mail」より、『TOCANA』より 引用)

 ジェローム・アモンさん(43)は、世界で初めて顔面を全面的に移植する手術を2回受けた患者である。そのため、「3つの顔を持つ男」と呼ばれている。

 アモンさんは、難病の神経線維腫症I型を患っていた。神経線維腫症I型は遺伝性疾患で、約2500~3000人に1人の割合で発症する。皮膚の下に腫瘍が増殖し、外見的にはコーヒーミルク色の斑点(カフェオレ斑)ができることに加え、聴覚や視覚などに障害が表れることもある。アモンさんの顔面は、この疾患のために崩れてしまった。

 そこでアモンさんは、2010年7月に1回目の顔面移植手術を受けたのだが、手術自体は成功したものの悲劇が彼を襲う。その年にかぜを引き、治療のために投与された抗生物質が免疫抑制治療と合わず、移植の拒絶反応が表われたのだ。そして2017年夏から再び入院していたアモンさんだが、11月には顔が壊死し始め、除去せざるを得なくなった。しかし、次の顔面移植手術のドナーが見つからず、彼は顔が失われた状態で2カ月入院することとなった。

 そして2018年1月、ようやく新しい顔のドナーが見つかった。パリから数百キロ離れた場所で死亡した男性(享年22歳)の顔がアモンさんに移植されることになったのだ。2回目の顔面移植手術は同月15、16日にパリのジョルジュ・ポンピドー欧州病院で行われ、形成外科のロラン・ランティエリ教授率いる医療チームが担当し、無事に成功した。

 手術から3カ月が経過した現在、入院中のアモンさんは「新しい自分に慣れてきた」と語る。

「最初の手術はすぐに受け入れられました。あのとき『これは僕の新しい顔だ』と思いましたが、今回も同じ気持ちです。この新しい顔を受け入れられなかったら、それはとても恐ろしいことになっていたでしょう。それはアイデンティティーに関わる問題ですから……。でも、やっとここまでたどり着いたんです。嬉しいですし、これが自分だと思っています」

 顔は、人間の外見のみならず、内面にも影響を与える。そんな大事な顔が失われた状態で入院していた昨年も、アモンさんは決して不平を口にすることなく、むしろ上機嫌だったという。その心の強さには、病院のスタッフ全員が脱帽したほどだ。

 移植された顔はこれから各部位の調整が行われる予定である。アモンさんは、新しい顔とともに、新しい人生を歩むことになるのだろう。
(文=標葉実則)

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