日本の第92代内閣総理大臣、そして現在も衆議院議員、自由民主党副総裁を務める政治家麻生太郎。良くも悪くも話題が絶えない政治家の一人と言えば間違いなく彼の名を上げずにはいられない。
独特のべらんめえ調でわかりやすさを重視した演説をすることで知られているが、それゆえに失言あるいは暴言ともとれる発言がたびたび注目さる。未曾有を「みぞうゆう」と読むなど漢字が読めないことを批判されることも多かった人物であり、このことを受けてた第94代内閣総理大臣菅直人は、自身の読み上げる原稿の漢字にびっしりとルビを振っていたという。
だがその一方で、根強い支持を得ていた政治家であったことも事実であり、大型掲示板2ちゃんねるが全盛であった頃には、いわゆるオタクと呼ばれる層からの支持がきわめて高かった。その理由は、「漫画への理解」という面が大きかった。
漫画に通じている政治家は珍しくないが、『ゴルゴ13』のファンであり作者のさいとうたかをと対談をしたこともあるというような、著名な政治家の中で漫画を語れるきわめてまれな人物とも言われている。ただし、80年代以前の漫画はよく知っているものの、90年代以降の漫画は話題作の作品名を認知している程度に留まっているようであり、『名探偵コナン』と「コネン」と呼んだこともあった。
彼がネットで人気を得た大きな理由は2008年のこと、羽田空港の本屋で少女漫画『ローゼンメイデン』を読んでいたという目撃談がネットで大きな話題となったことがきっかけであった。『ローゼンメイデン』は、不思議な力を持つアンティークドールたちが究極の人形を目指して戦う漫画作品であり、アニメ化もされたほど当時絶大な人気を誇っていた。
この立ち読み姿を、修学旅行生たちに携帯電話で撮られたことがきっかけとなり、彼は「ローゼン麻生」「ローゼン閣下」などの愛称で呼ばれ、掲示板では彼を模した顔文字が登場するほどにもなった。2008年度版の「現代用語の基礎知識」にも「ローゼン麻生」という単語が収録された。このことについては、本人が「立ち読み程度だった」「その作品を手に取ったのは偶然」ということをのちにニコニコ動画でのインタビューで語っている。
これ以外にも、前述したように失言は目立つものの、ユーモアのある人物として認知する人も多い。コンビニのアイスを食べる姿もたびたび目撃されており、その家柄とのギャップで話題にあがることもたびたび見られている。前述の通り失言の指摘もたびたびなされてはいるが、同時に人柄としての面白さが強調される人物でもあるのだ。
彼の逸話の一つに、公邸の幽霊にまつわるものがある。内閣総理大臣公邸は、総理が日常生活を行なう住居のことであるが、以前からこの公邸には幽霊が出るという噂があった。旧首相官邸であった現公邸は、五・一五事件や二・二六事件の舞台としても知られ、銃撃や殺害がなされた場所である。そのためか、軍服の幽霊が出るという噂が広まり、歴代の首相あるいはその妻から数々の証言がなされたことがある。
麻生太郎も2009年に居住してから、幽霊らしき奇妙な体験をしていたそうだが、夜の寝室で物音が鳴り響いた際に、彼は「幽霊だ」と考えてベッドの上に正座し、「このたび内閣総理大臣を拝命した麻生太郎です」と挨拶をしたというのである。
首相公邸の幽霊話は以前から噂されていたものであり、安倍元首相や菅(すが)元首相が入居を避けたのは幽霊のせいであったとさえ言われているという。そんな気味悪がる者が多い中で、幽霊に挨拶という肝が据わった態度を繰出したのは、おそらく麻生太郎だけであろう。発言もその態度も、ある意味では豪快な人物だ。
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文=ZENMAI(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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