世の中には、風船に性的興奮を覚える“風船フェチ”が存在する。彼らは、幼い頃に遊んだ風船の手触りや幼児番組に映っていた風船のイメージなどに囚われ、風船を性の対象と見てしまうという。風船フェチの者は、風船を膨らませたり割ったりしてオナニーするほか、風船に性器をこすりつけて疑似セックスを楽しむこともある。しかし、風船を食べるのは、かなり珍しいケースといえよう。そんな世にも奇妙な事例がオーストラリアで報告され、英紙「The Daily Mail」などで報じられた。
2018年9月、とある病院に18歳の男性が駆け込むと「吐き気や胃の痛みがあり、5日間の便秘にも苦しんでいる」と訴えた。医師は、彼の心拍数が異常に高く、体温も上昇しており、腹部が腫れていることを確認した後で検査を開始。腸閉塞が判明したたため、開腹手術によって腸が切り開かれた。すると、そこにあったのは“水風船”だった。長さ約4センチの柔らかい塊は、水で満たされており、口の部分がしっかり結ばれていた。この水風船が重度の腸閉塞を引き起こしていたのだ。男性は無事に水風船を取り除いてもらって退院した。今後は精神科に通って相談する予定だという。
そもそも、男性の腸内に水風船があったのはなぜか? 医師からの質問に対して、男性は「風船を食べた覚えはない」と答えたという。報告書にも「術後の診断で異物の摂取歴はない」とされた。男性は事実を説明したくなかったのだろう。
栄養価の無いものを食べたがる症状を“異食症”という。6カ月~3歳の幼児が多く発症する異食症だが、大人にも見られる。もっとも、異食症患者のうち、摂取した異物を取り除くために外科手術を必要とするケースは、わずか1%程度とされる。
オーストラリアの男性は、異食症の結果として水風船を飲み込んだのかもしれないし、悪ふざけのせいで“恥ずかしい”ことになったのかもしれない。彼が口をつぐんでいることから、風船フェチである可能性も依然として残される。いずれにしても、膨らませた風船を飲み込んではいけないということだけは、教訓として肝に銘じておきたい。
☆無修正の画像は医学雑誌「BMJ Journals」にてご覧いただけます。ただし、非常にショッキングな映像なので閲覧注意です。
参考:「The Daily Mail」、「BMJ Journals」、ほか
※当記事は2018年の記事を再掲しています。
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提供元・TOCANA
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