「夫婦経営」「地域住み必須」にしている深い理由
ワークマンのフランチャイズでは、Xの投稿にもあったように開業資金は224万円しか必要としない。また一度の契約期間は3年間だが、再契約率がほぼ99%でほとんどのオーナーは定年となる70歳まで再契約を重ねていく。一方でフランチャイズ契約をするためには、厳しい審査を受けなければならないという。
「加盟条件には、『25歳以上48歳未満のご夫婦で店舗運営ができる』『ご夫婦で参加が可能な方』『店舗近くにお住まいの方(地縁の無い地域への加盟は出来ません)』といった項目を設けています。夫婦という関係は、仕事のパートナーとして信頼できる関係性がすでに構築されていると考えておりまして、仕事がスムーズになったり、アットホームなコミュニケーションが生まれたりすることを見込めます。年齢制限を設けているのも、長く加盟店を経営するにあたって若さと柔軟な発想力が必要だと考えているからです。
また居住地域の判断については、地元で生活されている、もしくは高速道路を使わないで通勤40分以内にお住まいの方を目安としています。弊社は作業服を販売している会社ですので常連客も多く、地域社会に理解のある方が望ましいです」(同)
慣れ親しんだ地域に長年住み、地元のことを理解している人に自社の看板を背負ってもらいたいというのが、ワークマンの発想なのだろう。地域密着型の姿勢は、客のためのみならず、ほかならぬ加盟店のオーナーにも関係してくるという。
「加盟店のオーナーには地域の活性化や地域雇用など長期的な視点を持って、2代、3代と商売をしてもらいたいと考えています。我々が目指すのは、オーナーの子どもやその店舗のスタッフが後を継ぎたいと思える働き方。オーナーが定年を迎える際、47%の店舗がオーナーの身内によって事業継承されており(2020年末時点)、なかには一家全員がオーナーとなって営業しているというケースもあります。それほど弊社ではオーナーとその家族の事業定着率を高くすることに成功しているのです。
がっつり働きたい人もいればマイペースでやっている人もいるという、その自由度の高さこそがワークマンのフランチャイズの特色だと考えています。今後も各々のオーナーが自分らしい価値を求めながら、長く働き続けられるようなフランチャイズ展開を目指していきたいです」(同)
(取材・文=A4studio)
提供元・Business Journal
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