世界中を見わたすと、車と動物が接触する交通事故が後を絶たない地域も多い。その中でも2018年8月、英紙「The Sun」や米誌「NEW YORK POST」などが報じた交通事故はかなりショッキングだ。
事故の映像は、インド・ラージャスターン州の都市ビーカーネール近郊の高速道路で7月9日に撮影されたという。なんと、ラクダが車にハマってしまい、抜け出せずにいるではないか!?
走行中の車と衝突したラクダは、車内に突っ込んでフロントガラスを破り、こんな無様な姿になってしまったのだ。サンルーフから頭を、ドアから脚を突き出して、悲しげな鳴き声を上げている。ラクダは通行人によって4時間近くかけて救出され、獣医の治療を受けた後、解放された。一方、車の運転手は無傷で逃げ出すことができたという。
今回の事故は死傷者が出なかったので“笑い話”で済むが、ラクダが関係する交通事故が悲惨な結果を招くことも多い。
イスラエル南部の砂漠地方ネゲヴの道路で2018年1月、ラクダと車、さらには軍用ジープをも巻き込む交通事故が発生した。イスラエル紙「Ynetnews」によると、13歳の少年が死亡し、8人が負傷したという。
事故の原因は、少年の家族が乗った車にラクダが衝突したことだった。少年の母親は頭部に重傷を負い、父親と2人の子どもも負傷した。その後、ラクダは軍用ジープにもぶつかって被害が拡大。軍事ジープは転倒し、イスラエル国防軍の兵士4人が軽傷を負った。
現場に到着したレスキュー隊は、壊れた車両近くに横たわっているラクダを確認した。そして、すぐに車内から家族5人を救出したが、体の複数箇所に重傷を負っていた13歳の少年の命を助けることはできなかった。
レスキュー隊の隊長は「子どもが巻き込まれたと判明したので、事態はさらに悪い方へと向かいました。負傷者の救出を行なった後、車両から放り出された人が他にいないことを確認するため、辺り一帯を捜索しました。私たちは、明かりを灯して現場に残りました」と語る。
交通事故を調査するNGO「Or Yarok」は、同地域では2008~2017年の間、野生動物が原因の交通事故で15人が死亡し、350人が負傷したと報告している。事故を引き起こした動物の大半はラクダだという。ラクダの生息地では、十分に注意を払って運転することが求められる。
参考:「NEW YORK POST」、「Ynetnews」、ほか
※当記事は2018年の記事を再掲しています。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?