昨年2月、アメリカ北部の州とカナダの一部で謎の白い気球が目撃。数週間のうちに3、4個が立て続けに確認された後、周辺に影響の出ないサウスカロライナ沖に出たところで米軍の戦闘機によって撃墜された。

 この一連の気球騒動では、アラスカ沖で就業中だった漁船が別のスパイ気球の残骸と思われるものを発見、回収に成功したと報じられていた。この事件は、商業漁船の乗組員が高高度気球の残骸と思われるものを海中から引き上げ、確認のためにその写真を当局に送ったことで注目を集めた。

 全米だけでなく世界中で注目を集めた気球騒動から約一年、FBIの捜査官がアラスカ沖で気球を引き上げた漁船の乗組員と合流し、破片をヴァージニア州クワンティコにあるFBI研究所にて分析する予定であることを発表。「我々は、商業漁船がアラスカ沖で発見した残骸を認識している。 我々は、瓦礫回収のロジスティクスを支援するために信頼できる仲間と協力する」 との声明を出した。

 アラスカ沖で発見された破片が実際にスパイ気球のものであるかどうかは今のところ明らかではないが、既に発表されている情報や写真からはその正体が強く示唆されている。また、中国が北米上空で高高度監視活動を行っていることは既に明らかになっているため、今回の分析で残骸が他国、特に中国からの気球だと判明した場合、両国間の国際関係がさらに悪化する可能性があると考えられている。

 どのような結果が出るか、そもそも分析結果が公開されるかも明らかになっていないが、今のところは経緯を見守りたいところだ。

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【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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