バント仲間に対して密かに“女性ホルモン”を盛っていたボーカリストが発覚後に追放された。その動機は仲間の彼女を奪うことであったという――。
■バンドメンバーに女性ホルモンを投与
身近な人物に対して、当人が気づかないように何かを飲ませる卑劣な人々がいる。
ターゲットの飲み物にこっそりと混入させるのは薬物であったり、睡眠薬であったりするのだが、なんと“女性ホルモン”を密かに飲ませていた驚きのケースが発覚した。いったい何があったのか。
オルタナティブサイト「Oddity Central」によると、米テネシー州ナッシュビルを拠点とするハードコアバンド、ジョローナ(Llorona)は、メンバーの恋人を奪うという無謀な計画の一環としてバンドのベーシストに女性ホルモンであるエストロゲンを投与した疑いを受け、リードシンガーを解雇したと発表した。
バンドメンバーの恋人を奪うためになぜ女性ホルモンを飲ませたのか。そもそもどうやって飲み物に混入したというのだろうか。
ジョローナのインスタグラムアカウントは現在停止されているのだが、それまでにわかっているところによると、ジョローナのリードシンガー、ディエゴはベーシストのスティックスの婚約者に好意を寄せており、彼女の心がスティックスから離れるように、過去5カ月にわたってスティックスに女性ホルモンを投与し続けていたという。
女性ホルモンの影響でスティックスの“男らしさ”が失われれば、彼女の心はこの婚約者から離れていくのではないかとディエゴは考え、実行に移したのである。
共に同じジムで身体を鍛えていたディエゴは、スティックスがトレーニング前に飲むドリンクに高用量のエストロゲンを混入し、この女性ホルモンの影響によってスティックスのホルモンレベルが変化し、胃潰瘍、体重減少、筋肉疲労に至る深刻な「身体的変化」と「顕著な精神的変化」を引き起こしたとされている。