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軽自動車のナンバープレート、何色を選ぶ?
「黄色という色そのもの」に抵抗感があるという人も
軽自動車のナンバープレート、何色を選ぶ?
軽自動車のナンバーといえば、長らく「黄色」が定番であり、現在でもナンバーの色で軽自動車を見分けている人は多いかもしれません。一方で2017年頃からは、軽自動車でも「白いナンバー」を付けた車両を多く見かけるようになりました。
軽自動車の白ナンバーにはいくつか種類があり、現在では交付が終了した「ラグビーワールドカップ2019特別仕様ナンバープレート」や「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」のほか、2024年現在でも交付中のものとしては、地方版および全国版「図柄入りナンバープレート」が挙げられます。
つまり新しく軽自動車を購入する場合、白ナンバーと黄色ナンバーを選べる状況が続いているわけですが、オーナーの方々はどのような理由でナンバーの色を決めているのでしょう。
今回は商業施設の駐車場で、軽自動車オーナーの方に「白ナンバーと黄色ナンバー、それぞれを選んだ理由」についてインタビューを行いました。
「黄色という色そのもの」に抵抗感があるという人も
まずは軽自動車に白ナンバーを付けているオーナーに話を聞いてみます。最初に答えてくれたのは、セカンドカーとして日産 デイズに乗っている男性でした。
「黄色がとにかくダサいので、白ですね。別に、パッと見て軽だとわかるのは全然いいんですよ。でもとにかく、黄色っていうのがね。チープじゃないですか。たとえばライトブルーとかだったら、何も気にならないんですけどね」(40代男性)
どうやら、黄色という色そのものに対してネガティブなイメージがあるとのこと。この方以外にも、「黄色がイヤ」という意見は複数聞かれました。
とくに黄色は目を引きやすいため、「ボディカラーとのマッチング」が気になるという人も多いようです。スズキ ハスラーに乗る女性は次のように話します。
「黄色だとやっぱり、車の色によってはかなり浮いちゃうじゃないですか。私は赤系が好きなので、色がうるさくなっちゃってイヤなんですよ。だから、白ナンバーにできると聞いたときは即決でしたね」(50代女性)
せっかく好きなボディカラーを選んでも、黄色ナンバーがあることで統一感がなくなってしまう、という意見には納得できる人も多いのかもしれません。
さらに、白ナンバーを付けられることが軽自動車購入の決め手になったという方もいました。
「ずっとホンダにお世話になっていて、昔はレジェンドやインスパイアにも乗っていたんですけどね。5年くらい前かな、子どもたちに『そろそろ小さい車でもいいんじゃない?』と促され、でも軽はイヤだなと思っていたんですが。
馴染みの営業さんに『小さいのでいいのある?』と聞いたら、最近の軽はスゴいとN-BOXを勧められてね。たしかに広いし乗り心地もよくて気に入ったんですが、『黄色いナンバーはなぁ』と思っているところに、『白ナンバーにもできますよ』とプッシュされ、じゃあこれにしようと。
価格もそれなりにしましたし、品質面でももはや私の知っている軽ではなかったので、個人的には白ナンバーでも納得ですね」(70代男性)
たしかに現在では、軽自動車でも購入価格が200万円を超えるケースが珍しくなくなりました。車内空間の広さや内外装の質感、各種装備の充実ぶりといった面でも、普通車に引けを取らないモデルが多く見られます。
もちろん完成度が高いからといって、法制上の区分が変わるわけではありませんが、気分的に「白ナンバーでもおかしくない」と思わせてくれる車種が増えているのも確かなのでしょう。