容疑者が女だったこともあって、児童らの警戒心が薄れたか。中年の女に騙されて連れ去られた子供たちが保護されるまでの経緯を、タイのメディア『Thaiger』などが伝えている。

■遊び場に出没した女

タイ・ウドーンターニーで暮らす女性(54)が、たまたま通りかかった子供たちの遊び場で妙な光景を目撃した。黒い日本車に乗った中年の女が車を停め、遊んでいた子供たちに声をかけていたのだ。

しばらくすると子供たちが車に乗り込んだため女性は心配になり、近づいて「どこに行くご予定ですか」と女に声をかけた。

すると女は「親戚に会いに行くんです。ただ場所が分からなくて…。この子たちが知っていると言うので、案内してもらうことにしました」と答えたという。

女性はそう聞いて車から離れたが、子供たちのことが気になって仕方がない。そこで女に聞いた住所と名前を思い出して“親戚”に会いに行ったが、その住所にいた人物から「親戚?」「誰も会いに来ていません」と言われ、子供たちが誘拐されたことに気づいた。