1937年、太平洋単独飛行を目指して飛び立った飛行機が姿を消した。アメリア・イアハート機消失事件だ。

 アメリア・イアハートは1932年に女性として初めて大西洋単独横断と、大陸単独横断無着陸飛行を成功させた女性飛行士だ。彼女は1937年に世界一周飛行を行うが、途中の太平洋上で消息を絶った。彼女の機体の行方は今も不明で長年多くの人が調査・研究を行っている。

 そんなアメリア・イアハート機が遂に発見された!?という報告が寄せられた。この驚くべき報告は、元米空軍情報将校のトニー・ロメオ氏が1100万ドルという途方もない金額を費やし、指揮を執った捜索によるもの。昨年秋、彼の率いる調査チームは1937年にイアハート機が消息を絶った太平洋のハウエル島沖一帯を中心に捜索を開始。 失われた飛行機を探すため、彼らは潜水艇を投入し数週間にわたって海底の広範囲をスキャンした。その結果、潜水艇のソナーが海底に比較的小型の航空機に似た影を捉えたのである。

 ロメオ氏はこの影こそがイアハート機だと考えており、「画像でもはっきりと尾翼のある形状が確認できます。同じような形状のものはあの時代にはありませんでしたし、この海域では他に墜落事故が発生したという報告はありません」とNBCニュースに語っている。

 海底で発見された奇妙な影は非常に興味深いものだが、当然ながら専門家らからは懐疑的な声も上がっている。勿論ロメオ氏もこのソナーの結果だけで決めつけているわけではなく、現在疑惑の飛行機が撮影された特定の場所への2度目の調査を行い、それが本当にイアハートの行方不明機であることを確認する予定だそうだ。

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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