■「野球人生が変わるぐらいの試合」
高木氏から、別のチームで目標だった人物を問われると、「僕はやっぱりダルビッシュさんですね」と即答する。
2010年5月のカープと北海道日本ハムファイターズとの交流戦で対戦した際、ダルビッシュ投手は打席に立った前田投手に対し、自身が持つほぼ全ての球種を披露。その後、ダルビッシュ投手は自身のブログで、全球種を惜しげもなく見せた意図について「これからセ・リーグを背負って、他の投手を引っ張っていく存在に」と、前田投手の才能を見込んで思いを込めたことを明かしていた。
前田投手は、「あの試合は僕の中ですごく大きかったですね。野球人生が変わるぐらいの試合でしたね」と振り返った。
■「自分よりすごいピッチャーが…」
この対戦をきっかけにダルビッシュ投手と交流を持つようになり、「いろいろ野球の話をしてもらって、っていうので僕の中ですごく飛躍するきっかけというか、ピッチャーの話を聞くことができて、成長につながったと思う」と述べる。
「あの当時、ダルビッシュさんが筋トレとか栄養とか、そういうのを発信し始めた頃というか。そこで話を聞いて、自分よりすごいピッチャーが、自分より努力してるとか、自分より考えてるって知ったときに、このままじゃ一生勝てないというか、一生追いつけないなと思ったので、自分も変わらなきゃっていうのをきっかけに、トレーニングの見直しとか」と意識が変わったことを打ち明けていた。