ローソン「緑茶 600ml」/100円
最後は、コンビニ業界でシェア第3位のローソンが打ち出しているPBの緑茶をチェックしていこう。
2020年から始まったローソンPBのデザイン&ラインナップ刷新戦略で生まれた本品は、その名前も非常にシンプル。どんな部分が魅力なのか、どんな茶葉を使っているのかといった指標となる情報はほぼ書かれておらず、飲む前からどこかミステリアスな雰囲気すら感じさせる。
ベージュのカラーリングとポップでかわいらしいラベルは、他のローソンのPB商品のデザインと共通している。ラベルの裏を見ると、製造元に再び「伊藤園」の文字がある。どうやらローソンも同社と商品を共同開発しているようだ。
容量は600mlとたっぷりだが100円と、その安さは頭一つ抜けている。グラスに注ぐと、その色合いはほのかな黄金色。香りを確かめてみたところ、微かに香ばしさはあるものの、際立ったものは感じなかった。
飲んでみると、甘味がありながらもすっきりとしており、舌に渋みの余韻がかすかに残った。だが、全体的な印象としては、渋味や香り、コクといった、緑茶を構成する各種要素が弱いように思える。非常に飲みやすいが、これといった印象には残りづらい、そんな一杯といえるだろうか。
総評…1位は「ファミマ」
ここからは、今回の飲み比べの総評を行っていこう。
コストの面では、税込で100円という低価格を実現したローソンの「緑茶 600ml」が優勢。だが安い分、ほかの2社に比べると、どうしても味の個性の弱さが目立ってしまった感は否めない。
セブンの「7P 一(はじめ)緑茶静岡茶入り 600ml」に関しては、明確に“切れ味の良い緑茶をつくろう”という意思が感じられ、実際、コンセプトどおりの味に仕上がっている。ただ、後味にけっこう強めの渋さが残るうえ、飲み進めていくとその渋さがじんわりと蓄積されていくので、緑茶の渋さが苦手な人や子供には少々受けが悪そうだ。
そして、ファミマの「にごりの旨み 緑茶 600ml」だが、これは先述のとおり、まろやかで濃厚な甘みが特徴の一杯で、今回検証した3品のなかでは一番記憶に残る味だった。また、封を切ったときに辺りに広がる香りは緑茶の大きな魅力のひとつだが、本品の“香りの強さ”は他社製品と一線を画しており、その良さがしっかりと感じられた。これらの点も踏まえて、今回はファミマに軍配を上げたい。
今回はファミマを1位に挙げたが、夏の暑い季節であればまた印象も変わってくるだろうし、一緒に食べる食事によっても変わるだろう。この記事を参考に、自分にぴったり合う緑茶を見つけていただければ幸いである。
(文・取材=A4studio)
提供元・Business Journal
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