星空鑑賞の天敵である照明灯を一切使用せずに、暗闇での安全を確保する非電力ツールが採用。利用者への調査では、あるがままの自然を尊重する意向が鮮明に。

満点の星空鑑賞に貢献。北海道の新設天文台に来場者をエスコートする高輝度蓄光ツールが登場

テクノロジーとエンタテインメントの融合で新たな価値を創出する株式会社humorous(ユーモラス、東京都目黒区、代表取締役:田村勇気)が推進する高輝度蓄光を利用した非電力サイン『ナイトコンシェルジュ®』の最新型3Dモデルをはじめとするツールが、北海道・新篠津村に昨年秋に開業した天文施設『しんしのつ天文台』に設置されました。北海道では初の導入事例となります。

⚫︎星空鑑賞における照明利用の課題

天文台など星空が綺麗なエリアでは、照明灯など人工照明はその散乱光により、星空鑑賞においてマイナスの影響が指摘されています。地域や施設によっては、美しい星空環境を守るため、光が上方に漏れない照明器具や、夜間屋外照明の消灯奨励などを条例で定める動きも出ています。

星空観察やナイトハイクなどあるがままのダークスカイを体験する観光である「ダークスカイ・ツーリズム」という概念が広がりをみせ、国際ダークスカイ協会(IDA、本部・米アリゾナ州)は「星空保護区(ダークスカイプレイス)」を認定するなど、世界各地の光害の影響が無い夜空を保護・保存する優れた取り組みを評価する動きが世界各国で広がっており、認定地は世界中から多くの観光客が訪れています。

⚫︎星空鑑賞に影響のない非電力の来場者誘導

新篠津村は、札幌中心部から車で1時間以内と都市部から近い一方、外灯や大きな建物が少ないため星空の観察に適しており、また、村を挙げて『ゼロカーボンシティ』を宣言しています。建屋が移動する道内初の新設天文台となる同施設は、『ナイトコンシェルジュ』を活用し、星空鑑賞を妨げずに夜間に来訪する来場者に対し、夜間の安全、エスコート対策を進めています。

駐車場から天文台へ続くルートに、3D立方体の蓄光素材を使った誘導灯や、矢印が浮かび上がるプレートを配置。星空鑑賞を妨げない明るさで足元や順路が確認できます。

それぞれ、地面に埋めたり配置するだけで簡易に設置でき、電力を使用せず、電気工事、維持管理の作業は不要。週末のみ営業する施設の運営や、当日の現場の状況に合わせ、設置位置を変更できるなど、柔軟な施設運用にも貢献しています。

施設利用者へのアンケートを実施したところ、ナイトコンシェルジュによって『夜間安全に歩けるようになった』『夜間でも通路がわかりやすくなった』との回答が100%。また約8割が『照明灯よりナイトコンシェルの方が良い』『自然の景観や夜間の雰囲気を大事にしている』となり、照明に依存せず、あるがままの自然を尊重する空間演出への受け容れが証明される結果(速報値)となりました。

本取り組みは、国内最大級の行政オープンイノベーションイベント「Local Innovation Challenge HOKKAIDO」にユーモラスが採択され、同施設とのマッチングが成立。今回の実現に至りました。

ユーモラスは、上記事業を皮切りに、北海道エリアにおいて、自然環境に調和した暗闇対策の新しいアプローチを提案してまいります。

満点の星空鑑賞に貢献。北海道の新設天文台に来場者をエスコートする高輝度蓄光ツールが登場

満点の星空鑑賞に貢献。北海道の新設天文台に来場者をエスコートする高輝度蓄光ツールが登場

満点の星空鑑賞に貢献。北海道の新設天文台に来場者をエスコートする高輝度蓄光ツールが登場

満点の星空鑑賞に貢献。北海道の新設天文台に来場者をエスコートする高輝度蓄光ツールが登場

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満点の星空鑑賞に貢献。北海道の新設天文台に来場者をエスコートする高輝度蓄光ツールが登場

満点の星空鑑賞に貢献。北海道の新設天文台に来場者をエスコートする高輝度蓄光ツールが登場

ナイトコンシェルジュ® に関して

現在の暗闇対策は、暗いまま放置か、照明灯設置の事実上の2択となっています 。後者の場合、無条件に照明設備や電気工事、高騰する電気代や長期にわたる維持管理など、費用的にも運営的にも施設事業者の負担となっており、また、過剰な照明設置は利用者が必ずしも望まない状況もあり、CO2削減の観点からも環境に不要な負荷をかける側面もあります 。

『ナイトコンシェルジュ』は、避難標識などに使われてきた蓄光素材をもっと創造的に活用するプロジェクトです。2022年に国土交通省のモデル事業として社会実験が実施され、9割の利用者から継続設置を希望する声が上がり、その後実用化されました。

4年ぶりに開催された隅田川花火大会の会場運営や、岡山県岡山市での用水路転落防止をはじめ、道路空間、公共施設、アウトドア施設、イベント会場、工場内施設など、多様なシーンで展開されており、暗闇対策の新ジャンルとして、今後も多くの場面での活躍が期待されています。

※『ナイトコンシェルジュ』はオリジナルの空間演出法として特許出願済、商標登録済です。

⚫︎株式会社 humorous(ユーモラス)(東京都目黒区、代表取締役:田村勇気)

広告代理店にて多くの映画やドラマなどの製作に携わってきた代表の田村が、エンタメのアプローチで社会課題を解決する企画会社として2022年創業。エンタメの演出を活用し課題空間を変身させるR&D事業など、コンテンツ開発を推進。

『あそびゴコロが、世界を救う』をミッションに、既存にない組み合わせやユーモアを有効活用し、心にゆとりある社会の実現を目指します 。

https://humorous.jp

しんしのつ天文台ホームページ

https://www.vill.shinshinotsu.hokkaido.jp/stargazing/

Local Innovation Challenge HOKKAIDOホームページ

https://startuphokkaido.com

ナイトコンシェルジュサイト

https://humorous.jp/nightconcierge