富士山の北麓、西湖の湖畔に「奥・山梨料理」が味わえる「Restaurant SAI 燊(レストラン サイ)」が、6月1日(土)にオープン。現在、予約を受付中だ。

同店ではジビエやキノコ、山菜など、富士山の麓ならではの食材を集め、薪火を使ってのコース料理が楽しめる。

シェフが巧みに扱う炎を眺めながら、「奥・山梨料理」の真髄を五感で味わってみよう。

食材や食器、空間が相互に共鳴し合う「奥・山梨料理」

同店が位置する西湖が富士五湖のなかでも山深く奥まっていることに由来し、料理コンセプトは「奥・山梨料理」だ。

世界でも稀有な自然を有する富士山という地域だからこそ手に入る、ジビエやキノコ、山菜、高原野菜、ハーブ、淡水魚などの食材がもつダイナミズムを、薪火によって引き出していく。

富士北麓の類まれな自然が生み出した豊かな食材

同店の料理は、全8品前後の「シェフの本日のお任せコース」1種類のみ。シェフの豊島雅也(とよしま まさや)氏が、厳選した季節の素材を最大限活かした内容となる。

コース内容の一例を見てみよう。

春から夏への移り変わりを表現したコースでは、日本の食材だけを使用した、春の珍味からスタート。

メインディッシュには、八ヶ岳のハンターが仕留めた鹿肉のローストが味わえる「鹿肉 筍 木の芽味噌」が登場。

そして、肉料理の「地鶏 モリーユ 野蒜」は、塩麹につけた地元産の甲州地鶏を、薪火で炭焼きにした一皿。ソースは「甲州」ワインをベースに、野蒜の香りとジビエの出汁を加えている。

日本ワインを中心にしたペアリング

ドリンクは、コースに合わせたアルコールのペアリング3種(6,000円)と6種(10,000円)、ノンアルコールのペアリング6種(10,000円)を用意している。

料理に合わせるドリンクは、日本ワインを中心に、同店で提供する意義を感じたワインをセレクト。季節ごとに変わる料理やその日のゲストがつくるレストランの空気感など、そのときの変化に反応し、さりげなく引き立てる最適なペアリングを提案する。

自然界を構成する要素が感じられる店舗デザイン

同店は、西湖湖畔にたたずむ既存の建物をリノベーションした。

料理コンセプトにも通じる「木・火・土・金・水」をデザインコンセプトとし、5つの要素が互いに調和し相互に響き合うような空間をつくりあげた。

店内の客席の中央に配置された大テーブルは、国産のサワラ、ナラ、クルミなどをランダムに張り合わせて制作したもの。ゲストがひとつのテーブルを囲み、同じ時間を共有する“ターブルドット”スタイルで、シェフが巧みに扱う炎を眺めながら「奥・山梨料理」を五感で味わう。

また、奥の個室には、敷地の土や枯葉を混ぜ込んだ土壁と、市川三郷産の和紙の障子から注ぐ柔らかな光が、落ち着いた雰囲気を作る。

富士北麓地域の個性的な食材を、自然が感じられる同店で堪能してみたい。

Restaurant SAI 燊
開業日:6月1日(土)
所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖208-1
営業時間:17:30ドアオープン/18:00スタート ※完全予約制
定休日:日・月曜日
コース料金:20,000円

(田原昌)

※表示価格は全て税込
※メニューや食材は季節や仕入れ状況によって異なる