かつて中国・広州恒大やFC東京でプレーしていたブラジル人FWムリキが今月26日に現役引退を表明。中国でのプロキャリアに対する特別な思いを明かしている。
現在37歳のムリキは、ヴァスコ・ダ・ガマ、アヴァイFCなどブラジル国内の複数クラブを渡り歩くと、2010年6月に広州恒大へ移籍。同クラブで4年半にわたりプレーしたが、2013年にAFCチャンピオンズリーグで得点王と大会MVPのタイトルを獲得。アジアサッカー連盟(AFC)の年間最優秀外国人選手に選出されるなど、華々しい実績を築いた。
広州恒大退団後はカタール1部アル・サッドでプレーしていたが、2016年4月にFC東京へ期限付き移籍により加入。J1リーグ19試合の出場で4ゴールをマークしたものの、わずか1シーズンで退団。一度ヴァスコ・ダ・ガマへ復帰したが、2017年夏に再び広州恒大へ。2022年まで中国国内の複数クラブでプレーしていた。
そして2022年1月に石家荘永昌を退団し、ブラジル1部アヴァイFCへ復帰。昨年9月末から3か月にわたる無所属期間を経て、今年1月にジョインビルSCへ加入していたが、今季のサンタカタリーナ州選手権で4試合の出場に終わると、わずか1カ月でチームを離れていた。
ジョインビルSC退団から3か月以上経過する中、ムリキ本人は今月26日に中国最大級のソーシャルメディア「微博(Weibo)」を更新。「20年前、僕はプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせ、今年5月26日にキャリアを終えた。これまでプレーしたすべてのクラブに感謝したい。特に中国では10年以上にわたり最も良い時間を過ごした。今は新たな旅を始めることを楽しみにしているよ」と綴り、スパイクを脱いでいる。