東京駅隣接の「東京ステーションホテル」

「東京ステーションホテル」といえば、1915年に東京駅・丸の内駅舎内に開業した東京でも随一の老舗ホテル。歴史的な建築と最先端の設備で、これまで国内外から多くの賓客を迎えてきた。

2003年に国指定重要文化財となった駅舎の保存・復原事業に伴い、2006年から一時休館し、全施設を改装。2012年に再開し、ヨーロピアンクラシックを基調とした150の客室、10のレストラン&バー、フィットネス&スパ、宴会場などを備えた都市型ホテルとして生まれ変わった。

客室エリアのヒストリーギャラリーには、東京駅や丸の内の歴史を感じさせる写真を100点ほど展示。またホテル自体が東京駅に隣接しているため、早朝や夜中の駅舎の様子をじっくりと眺められる。電車好きには堪らないロケーションだ。もちろん、首都圏や国内各地への移動に便利な点も大きな利点と言えるだろう。

東京ステーションホテル
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1

国際イベントを支えてきた「ホテルニューオータニ(東京)」

続いて紹介するのは、東京オリンピックと同年の1964年に開業した「ホテルニューオータニ」。

「家族団らんから国際会議まで」を掲げる同ホテルはこれまで、東京サミットや内閣総理大臣主催の晩さん会など、数々の国際イベントの舞台となってきた。東京メトロ線の赤坂見附駅や永田町駅から徒歩3分という立地も、こうしたイベントが開催された理由に含まれているだろう。

また、同ホテルは結婚式会場としても人気。特に江戸初期からの歴史を持つ日本庭園は、挙式目的以外でも十分に訪れる価値がある。

客室の種類も豊富で、夏季は屋外のガーデンプールもオープンする。幅広い年齢層に喜ばれる設備が揃っているため、パートナーや友人はもちろんだが、親族で宿泊する際の候補にも挙げておきたい。

ホテルニューオータニ(東京)
所在地:東京都千代田区紀尾井町4-1

アートで彩られた「ホテル雅叙園東京」

最後に紹介するのは、JR山手線の目黒駅から徒歩3分の位置にある、90年以上の伝統を持つ「ホテル雅叙園東京」だ。ここは2,500点以上の日本画や美術工芸品を保持する、日本でも有数の“ミュージアムホテル”。世界80カ国以上の独立系ラグジュアリーホテルが名を連ねる「Small Luxury Hotels of the World(SLH)」や「Serandipians」にも加盟しており、ホテルの格についてはお墨付きだ。

全60室の客室は茶室をイメージ。特に80平米以上のスイートルームはスチームサウナとジェットバスを完備するなど、いっそう贅沢な仕様となっている。

また、日本料理・中国料理・イタリア料理など7つのレストランや、東京都指定有形文化財「百段階段」など、魅力的な施設も勢揃い。特に百段階段については、ここを会場にして定期的にさまざまなテーマを設けてイベントを実施している。

敷地内でアート鑑賞を楽しめる珍しいホテルとなるので、ホテルステイ中の“体験”にも重きを置いている人はチェックしてほしい。

ホテル雅叙園東京
所在地:東京都目黒区下目黒1-8-1

いずれも、宿泊すれば必ず思い出に残る一流ホテルばかり。東京で観光を楽しむ際の拠点として選んでみては。

(IKKI)