冒険賞史上初2組同時受賞!
2024年2月、記者会見後の受賞者。左から大西良治さん、田中彰さん、山田高司さん、高野秀行さん
兵庫県豊岡市では、当市出身で世界的な冒険家である植村直己さんの精神を継承し、不撓不屈の精神によって未知の世界を切り拓き、人々に夢と希望、そして勇気を与えてくれた創造的な行動(業績)を行った方に「植村直己冒険賞」を贈っています。
今回、史上初の2組同時受賞となった2023「植村直己冒険賞」。受賞者の皆さんが、冒険の中で直面した困難や感動について講演されます。ぜひ会場にお越しください。
開催日:2024年6月1日(土曜日)
開催時間:午後1時30分~ 開場午後0時30分~
会場:豊岡市立日高文化体育館
注:当日は、会場で手話通訳を実施します。
注:当日の様子はYouTubeで同時配信も予定しています。来場できない方は、ぜひ配信でお楽しみください。
URL: https://youtube.com/live/pslhvzIxdcs?feature=share
YouTube二次元コード
【イラクの巨大湿地帯(アフワール)探検】
山田高司さんと高野秀行さんは、ティグリス川・ユーフラテス川が合流する下流域一帯に広がる巨大湿地帯(アフワール)に長期にわたって滞在し、現地の暮らしや技術、伝統を体験・調査しました。現在は廃れてしまった現地の伝統的な舟「タラーデ」を現地の船大工に頼んで再現し乗船したり、ティグリス川・ユーフラテス川源流域をカヌーで踏査されました。あしかけ6年にわたる現地踏査は、世界史、民族紛争、地政学、歴史文化、SDGsなどさまざまな角度から捉えた取材と探検となり、高野さんは2023年に記録をまとめた「イラク水滸伝」(文藝春秋刊)を出版されました。
伝統的な舟(タラーデ)を漕ぐ高野秀行(真ん中)と山田隊長(左)
【ヒマラヤ・アンナプルナ山群の大渓谷「セティ・ゴルジュ」探検】
田中彰さんと大西良治さんは、ヒマラヤ・アンナプルナ山群にある巨大な大地の裂け目「セティ・ゴルジュ」を探検しました。セティ・ゴルジュは現地では「悪魔の谷」と呼ばれ、狭い場所では幅数m、深さは400m以上もあり、これまで地質学者らの調査でも近づくことのできない人類未踏の深い峡谷でした。新型コロナウィルス感染症の影響で行動できない期間もありながら、2022年の一次遠征を経て、2023年2月から3月にかけて二次遠征を実施し、踏査しました。
一次遠征の最終到達地点に到達!セティゴルジュ主要部分の未知を解き明かした。