横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは日本時間25日深夜に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝2ndレグで、UAE1部アル・アインに1-5と大敗。タイトルを逃した後、ファン・サポーターから労いのメッセージが多く寄せられる中、Jリーグへの批判が殺到。明治安田J1リーグ第9節・柏レイソル戦の日程変更を求める声も湧き起っている。

 ACLで激闘を繰り広げた横浜FMは、J1リーグではここまで4勝5分4敗と、3試合消化が多い首位町田ゼルビアから勝ち点18差の14位。PK戦までもつれたACL準決勝2ndレグの蔚山HD戦から中2日で臨んだセレッソ大阪戦で2-2と引き分けると、その後は2分2敗と白星なし。今月11日のACL決勝1stレグから中3日でアルビレックス新潟戦に臨むなど、準決勝2ndレグ以降は過密日程となっている。

 韓国人MFナム・テヒがコンディション不良により決勝2ndレグを欠場するなど、満身創痍の中で複数のコンペティションを戦っている横浜FM。敵地UAEでの激闘から3日後の今月29日に柏レイソル戦が組まれているが、この試合日程に対して「1日機内泊でリーグ戦とか、あまりにも酷」「Jリーグは試合日程を変更すべき」といった声が。外国人枠の撤廃、準々決勝以降はサウジアラビアで集中開催など、2024/25シーズンからACLのレギュレーションが大幅に変更されるだけに「Jリーグは対策をうつべきだ」「何もしないのはダメ」という提言や批判も相次いでいる。

 一方、Jリーグの野々村芳和チェアマンは昨年5月、Jリーグ公式YouTubeチャンネルに出演した際、浦和レッズのACL優勝を受けて「Jリーグとして、日本のクラブがアジアでチャンピオンを取るっていうのは最大のミッションっていう感じだと思う。一番現実的にACL優勝を成し遂げなきゃいけない仕事の一つで、それをどうサポートするかみたいなことでJリーグってあると思う」とコメント。

 今後もACL優勝にむけてJクラブをサポートすることを約束していただけに、横浜FMの過密日程を受けて野々村チェアマンへの手厳しい意見も見受けられている。来季以降のACLについて「中東有利」という声も挙がっているだけに、ACL出場クラブに対する具体的なサポート体制を明示することがJリーグには求められそうだ。