槙野智章氏 写真:Getty Images

 アイントラハト・フランクフルト所属の元日本代表MF長谷部誠は、今月18日開催のブンデスリーガ最終節RBライプツィヒ戦をもって現役引退。24日の引退会見で日本代表でチームメイトの槙野智章氏に言及したが、その槙野氏が長谷部のコメントに反応している。

 日本代表のキャプテンとして3度のFIFAワールドカップ出場、フランクフルトの一員としてUEFAヨーロッパリーグ制覇など、日本国内外で実績を築き上げた長谷部。引退会見では、日本代表のキャプテンとして大変だったことを訊かれると、「槙野のような選手がいるから大変なんですよ」と笑みを浮かべながら回答。

 「自分自身で深く考えたり、背負わなくても良いものを背負っていた。『日本代表のキャプテンという立場はこうあるべきだ』とか、理想像を自分の中で描きすぎていて、自分で難しく大変にしていた。先輩の顔色をうかがいながら『何したら良いんだろう』みたいな時期はすごい大変だった。個性豊かな選手が多くて、日本代表はどの時代も大変だった」と、キャプテンとしての苦悩を振り返った。

 この長谷部の発言内容は、今月26日放送の「ABEMAスポーツタイム」でも話題に。槙野氏は「いや、僕はどちらかと言えば大変じゃないと思う」と苦笑いしながら反論すると、「たくさん迷惑かけたけど、一番大変だったのは本田(圭佑)さんだと思う。個性が強いから。僕も本田さんと一緒で、わちゃわちゃしていたし、よく怒られたけど」と、長谷部との関係性を明かした。

 ただ一方で、同氏は「僕たちには感じられないプレッシャーやストレスがあったと思うけど、発言や行動もそうだけど、本当に“ザ・キャプテン”という方なので」と長谷部に敬意を払うと、「これを超える方は出てこないのでは」と最大級の賛辞を送っている。