2024年5月15日、モルドバ北西部ウスティアで、4日間生き埋めになっていた62歳男性が警察に救出される事件が発生した。このときの様子を撮影した映像が警察によって公開され、海外の動画共有サイト「TheWorldWatch」などで視聴できる。
映像では、スコップで土を掘る警察官の姿が映っている。掘り進めていくと、男性のものと思われるシャツが出てきた。さらに作業が続いた後、穴が見えて、そこから男性の頭部が現れた。男性は警察官らに腕を引っ張られ、外に出ることができたのだった。
5月13日、74歳女性が自宅で死亡しているのを親族が発見した。法医学の専門家によると、彼女は身体的な攻撃を受けて重傷を負った後に死亡したと断定した。
警察は彼女の親戚の18歳少年を逮捕した。彼は自宅で酩酊状態になっているところを発見され、取り調べに対して、混乱して一貫性のない供述をしたという。
警察が証拠を収集するために少年の自宅を捜査していると、助けを求めるくぐもった叫び声が聞こえてきた。警察官らが声のする場所に向かい、そこを掘って、地下から男性を救出したのだ。男性には意識はあり、首に傷を負っていた。
警察によると、男性は11日に容疑者の少年と酒を飲んでいたところ、口論となって、少年にナイフで襲われて生き埋めにされたという。警察は、少年が12日か13日に女性を殺害したとみている。少年は拘留中で、有罪が確定すれば終身刑になる可能性もあるという。
5月9日には、米アリゾナ州で、生き埋め事件に関する判決が下された。同州プレスコットのデビッド・パニアーノ(62)は、2017年に妻を生き埋めにして死亡させたことについて有罪判決を受け、仮釈放のない終身刑を言い渡された。
2017年5月、デビッドは、離婚手続きを進めていたサンドラ・パニアーノさん(当時39)を誘拐し、人里離れた墓地に車で運び、生き埋めにした。幼い子供たちが寝ている間に実行された犯罪だった。証拠によると、サンドラさんは地下で激しくもがき苦しみ、埋められた後も最長で5分間は意識があった可能性が高いとされる。
当初、サンドラさんは失踪したと考えられた。彼女が書いたとされる2枚のメモには、彼女が家を出て車、家、子供たちの親権をデビッドに譲ると書かれていた。後に当局は、そのメモがデビッドによって書かれたものであると断定した。
生き埋め事件の背景には、人間の醜い欲望が蠢いていることが多い。憎い相手を生き埋めにしたところで、その欲望は覆い隠せないし、いずれは事件が発覚して裁きを受けることになる。おぞましい事件が世界各地から根絶されるのを願うばかりだ。
参考:「Daily Mail Online」、「NDTV.com」、「CBS News」、ほか
文=標葉実則
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提供元・TOCANA
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