齋藤学 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは日本時間今月25日深夜開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝2ndレグで、UAE1部アル・アインに1-5と敗れて優勝を逃した。そんな中、かつて横浜FMでプレーしていた元日本代表FW齋藤学(現アスルクラロ沼津所属)のSNS投稿が炎上。同選手に対する誹謗中傷メッセージを巡って、議論が白熱している。

 かつて横浜FMの主力選手として活躍していた齋藤は、2017シーズンに背番号「10」を着用し、キャプテンとしてチームをけん引。右膝前十字靭帯損傷による長期離脱の際には周囲から多大なサポートを受けていたが、2018年1月に川崎フロンターレへ。ライバルクラブへのフリー移籍を受けて、横浜FMサポーターから批判を浴びていた。

 それでも齋藤は今も横浜FMに特別な思いを抱いている模様。先月13日にはX(旧ツイッター)で「感謝しかしてないですよ」と横浜FMサポーターに対する自身の思いを綴っていた。それだけに、ACL決勝2ndレグの試合途中にも「がんばれー。」と投稿していたが、誹謗中傷メッセージが殺到。一部の投稿に対して「なんでよ。」「起きて応援してても、荒れるのか。」と反応していた。

 この炎上ぶりを受けて、同選手は試合後に当該投稿を削除した上で「消しました。すみません!」と謝罪。これには「謝る必要ないよ!」「投稿消す必要ない!」「横浜FMを応援してくれてありがとう!」「あなたも横浜FMの歴史の一部だよ」と温かいメッセージが多く寄せられているほか、「ここまで齋藤学を叩くのは酷い…」「どういう気持ちで齋藤選手に攻撃的なコメントを寄せているんだろう?」「ここまでくると誹謗中傷」と、攻撃的なメッセージに対する批判も噴出。ただそれでも「横浜FMに関わらないでください」「煽っているようにしか見えない」など、依然として同選手への批判も見受けられる。

 Jリーグで度々問題視されているネット上での誹謗中傷投稿。齋藤に対する攻撃的なメッセージが、横浜FMのACL優勝を後押しする日本サッカー界の雰囲気に水を差した格好だ。