総務省が24日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が107.1と、前年同月比2.2%上昇した。上昇は32カ月連続。ただ、食料の伸びが鈍化し、上昇率は2カ月連続で縮小した。

 生鮮食品を除く食料は3.5%上昇。原材料価格や物流費の上昇基調は続いているものの、伸び率は前月の4.6%を大きく下回った。伸び率縮小は8カ月連続。

 帝国データバンクによると、主要食品メーカーが4月に値上げした飲食料品の品目数は前年同月の約半分にとどまっている。総務省は「4月は価格改定が集中したが、前年同月に比べ上昇幅は緩やかになっている」と分析した。

 宿泊料は18.8%上昇。伸びは前月の27.7%から低下した。エネルギー価格全体では、資源価格の上昇や円安を背景に0.1%上昇。前年同月比でプラスに転じたのは23年1月以来。灯油が4.8%、ガソリンが4.4%、それぞれ上昇した。一方、電気代は1.1%低下、都市ガス代は5.9%低下した。

 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は2.5%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は2.4%、それぞれ上昇した。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/05/24-11:50)

提供元・Business Journal

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