「極楽鳥」という名前

世界一美しいといわれる「極楽鳥」、とはどんな鳥?その名前の由来は?
(画像=『FUNDO』より引用)

では「極楽鳥」と呼ばれるようになったのでしょうか。
ここからは「極楽鳥」の名前の由来を見ていきましょう。

名前の由来は剥製にされた時の姿から

「極楽鳥」は英名「Bird of Paradise」から来ています。

これは直訳すると「天国の鳥」や「楽園の鳥」を意味します。
なお「極楽鳥」が「天国の鳥」「楽園の鳥」と呼ばれるに至った背景には西洋人が初めて見た剥製が関係しているそうです。

当時の剥製は肉や足を切除した状態だったとされています。
それを見た西洋人は「肉がないのは食べ物を摂らないため」「足がないのは地上に降りる必要がないため」と勘違いしてしまったのだとか。

そこから西洋人は「極楽鳥」のことを「Bird of Paradise」と呼ぶようになったとされています。
加えて「極楽鳥」の美しい姿も相まって「極楽鳥は天からの遣い」と思い込むようになったのだとか。

結果的に当時の勘違いが「極楽鳥」という名前を生んだということです。

正式な和名は「フウチョウ」

「極楽鳥」の正式な和名は「風鳥(フウチョウ)」となります。
これは前述の「極楽鳥」の名前の由来と似ています。

16世紀、ヨーロッパに初めて入ってきた個体は剥製にする際に翼と足を切り落とされた状態で運ばれていました。
そのため「風鳥」を見た現地の人々は「一生枝に止まらず風に乗って飛んでいる=極楽の鳥」だと考えてしまったのです。

転じて日本では「風を餌にしている」という俗説なども生まれ「風鳥」という和名が付けられたとされています。