谷晃生 写真:Getty Images

 日本サッカー協会(JFA)は今月24日14時から、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー、シリア)に臨む日本代表のメンバーを発表。パリ五輪世代のGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)やGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が招集外となる中、GK谷晃生(町田ゼルビア)が選出。Jクラブ関係者が以前から谷の代表招集を推奨していたほか、他スポーツ関係者が森保一監督のGK選考基準に言及している。

 日本代表はミャンマー戦、シリア戦の2試合にむけて、谷、大迫敬介(サンフレッチェ広島)、前川黛也(ヴィッセル神戸)とGK3名を招集。AFCアジアカップで正守護神を務めた鈴木は、U23日本代表への招集が濃厚とみられる。

 興國高校サッカー部監督時代に日本代表FW古橋亨梧(セルティック)らを指導した内野智章氏(現奈良クラブ・ユースコーチ兼テクニカルダイレクター)は、今年2月11日にYouTubeチャンネルを更新。「世界で戦う代表となれば、身長190cm近くは必要になってくる。サイズがあって、かつ不必要なボールロストをなくすために、フィールドプレーヤーとしてプレーできるようにならないと世界では戦っていけない」と代表GKに求められる2つの条件を提示した上で、身長187cmの谷と190cmの鈴木の2名を推薦していた。

 一方で元アメリカンフットボール選手の河口正史氏は、GK高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)の代表入りを期待していた。都内でパーソナルトレーニングジムを経営し、GK権田修一(清水エスパルス)をはじめ、多くのプロサッカー選手の指導に当たっている河口氏は、今年3月25日にXで以下のように綴っていた。

 「MLSバンクーバーでプレーする高丘陽平選手、、動き出しが随分スムーズになったなぁと思ってたらやはり姿勢が素晴らしい、、でもまだまだ、代表に呼ばれてないから、、」「森保さんは小さいGKは呼ばないらしいが、、それも越えるしかない、呼んで貰えるまで進化するしかない、、」

 MLSの舞台で正守護神として活躍している高丘は、身長183cmと鈴木らと比較してやや小柄だ。それでも、今回の代表メンバー選考を巡っても様々な議論が巻き起こりそうだ。