鈴木唯人 写真:Getty Images

 ブレンビーIF所属MF鈴木唯人は、パリ五輪世代U23日本代表の攻撃陣として期待されているが、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー、シリア)に臨む森保ジャパンに招集される模様。今月24日にA代表メンバー発表を控える中、一部からMF久保建英(レアル・ソシエダ)と同じくパリ五輪不参加の可能性を心配する声が挙がっている。

 鈴木は昨年7月にフランス1部ストラスブールでの期限付き移籍期間満了により、一度清水エスパルスへ復帰も、わずか1か月でブレンビーへ完全移籍。2023/24シーズン前半戦はスーパーサブという立ち位置だったが、今年1月以降はリーグ戦でコンスタントにスタメン出場。デンマーク1部上位6クラブによる優勝プレーオフで、ここまで全8試合スタメン出場で4ゴール5アシストをマークするなど、チームの上位躍進に貢献している。

 所属クラブで中心選手として活躍していることもあり、今年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選では、クラブの事情によりメンバー外となった鈴木。パリ五輪世代屈指のアタッカーであるだけに、U23日本代表のアメリカ遠征に帯同する可能性もあったが、一部報道によると、すでに日本サッカー協会(JFA)が同選手にA代表への招集レターを送付しているという。

 一方で今年6月の代表活動については、23歳以下の久保や鈴木、それにオーバーエイジ枠(OA枠)でパリ五輪出場の可能性がある選手を、6月7,11日の国際親善試合アメリカ戦に出場させるプランもあると報じられていた。

 それだけに、鈴木のA代表選出には「嬉しい!」「A代表でのプレーが楽しみ」といったコメントが見られる一方で、「鈴木唯人はパリ五輪は出ないの?」「フル代表に鈴木唯人呼ぶということは、オリンピックは無しってことかな」などの戸惑いの声も。「いくらA代表優先とは言え今じゃない」と否定的な意見も出ている。

 そんな鈴木はブレンビーとの契約を2027年6月まで残しているが、プレーオフの活躍を受けて移籍報道が過熱。マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパー、リバプール、ミラン、バイエルン・ミュンヘンなどビッグクラブからの関心も報じられているだけに、「A代表招集は、移籍の就労ビザ関係の理由もあるのかな?」といった憶測も見受けられる。