小林慶行監督 写真:Getty Images

 明治安田J2リーグのジェフユナイテッド千葉(現8位)は、5月25日にアウェイのトランスコスモススタジアム長崎で行われるJ2第17節で現在リーグ2位のV・ファーレン長崎と対戦する。試合を2日後に控え、千葉がメディアに向けて囲み取材を行った。

 ホームで行われた第16節の愛媛FC戦に7-1という大差で勝利した千葉。ここまで思うように勝ち星を積み上げられていなかっただけに、その鬱憤を晴らすかのような結果と内容はチームに自信を与えた。小林慶行監督はこの大勝について「7得点は簡単なことではありません。選手たちがピッチ上で表現してくれたものは、日々の練習の積み重ねから生まれたものです」と選手を称えた。

 次節で戦う長崎の印象について問われると「Jリーグ杯(YBCルヴァンカップ)の浦和レッズ戦も観ました。チームとして目指しているプレーが明確にある強いチームだと思います」と述べたほか、今月21日に開示された2023年度クラブ経営情報にも触れ「長崎は僕らの倍以上の人件費を使えるチーム(千葉8億7300万円に対し長崎は17億9900万円)です。当然、その分だけクオリティのある選手たちも揃っています。ただ、それでも僕は選手を信頼しているので、そこに関係なく『やれる』と思っています」と上位の長崎に対し勝利への自信をのぞかせた。

 「これから本当に重要な3試合に突入する」と選手たちに語ったという小林監督。長崎の強みとしてカウンターを挙げると「長崎が前から来ない以上、試合は千葉がボールを保持する展開になると思います。大事なのはミドルサードを越えたエリアのブロックをどのように攻略するかです」とコメント。愛媛戦とは異なり第15節ヴァンフォーレ甲府戦(2-2)のような試合になることを窺わせた。