ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト所属の日本代表DF伊藤洋輝には、今夏移籍の可能性が浮上。プレミアリーグ方面からの関心も報じられる中、MF本田圭佑の古巣であるミランも伊藤の獲得を検討しているという。
イタリア紙『トゥットスポルト』は今月23日にミランの補強プランを特集。「ミランはFWオリビエ・ジルーの代役確保を目指す中、FWセール・ギラシの獲得にむけて、シュツットガルトと交渉した」とした上で、「伊藤の名前も交渉のテーブルに乗った。オファーを提示する可能性がある」とリポート。「過去にもイタリア国内クラブとの関係があった」と綴るなど、2022年のカタールW杯開幕直前に、ローマ移籍の可能性が報じられたこともあわせて紹介している。
ただ一方で、同紙は伊藤獲得にむけての問題点も指摘。これによると、同選手はギラシと同じく年俸500万ユーロ(約8億5000万円)を求めているとのこと。記事では、この金額について「ミランにとってハードルが高い」と綴られている。
中田英寿、中村俊輔、本田圭佑、DF長友佑都(現FC東京)など、セリエAでは過去に複数の日本人選手がプレー。現在もMF鎌田大地がラツィオに在籍しているが、ベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)所属の日本代表DF町田浩樹は、日本人選手のセリエA移籍に否定的だ。
ベルギー紙『DH』が今月13日に伝えたところによると、町田は今月9日に行われたベルギーカップ決勝の試合後、自身に対するセリエA所属クラブからの関心を明かした上で「鎌田さんもそうですけど、セリエAで日本人選手はそこまで成功していないですね」と私見を述べたという。
なお、伊藤は昨年夏にオランダ1部アヤックス移籍破談が報じられた後、シュツットガルトと契約延長。新たに2027年6月までの複数年契約を結んでいるが、複数のドイツメディアは3000万ユーロ(約48億円)の契約解除条項が盛り込まれている可能性を指摘している。
また同選手の去就を巡っては、シュツットガルトの地元紙『シュトゥットガルター・ツァイトゥング』が今月9日にプレミアリーグ方面からの関心を伝えたほか、「バイエルン・ミュンヘンとボルシア・ドルトムントにとっても興味深い存在だ」とリポート。ドイツメディア『ZVW』はシュツットガルトの厳しい財政事情も伝えている。