岡山で茶の製造・販売を手掛ける「茶下山」が、新商品のボトリングティー2種類の販売を開始した。「朝凪(あさなぎ)」と名付けられた乾杯茶、そして「凪(なぎ)」と名付けられた食中茶は、近年需要が高まるノンアルコール市場において重宝されるだろう。
食事が引き立つ贅沢な味わいのボトリングティーを、この機会に味わいたい。
中四国・瀬戸内に販売を特化した限定商品
今回新たに登場した2種類のボトリングティーは、中四国・瀬戸内での販売に特化。同エリア内の高級ホテルと高級レストランで、料理に合わせて提供される。
基本的には百貨店やスーパーなどでの小売販売を行わないため、中四国・瀬戸内に来ないと飲めないという特別感がある。すでにホテル、レストランにて提供が開始されているが、新商品発表を記念して数量限定で茶下山ECサイトでも発売する。
朝凪
「朝凪」は緑茶の火入れ香と焙じ茶の風味が調和した乾杯茶で、野菜・魚を使用したあっさりとした料理にマッチする味わい。火入れを丁寧に施すことでやわらかな香りが引き立った、日本茶らしい程よい渋みと甘みが特徴だ。
凪
「凪」は深煎りの秋番茶を贅沢に使用し、低温からじっくり煮出した食中茶で、マグロやのどぐろ、肉といった脂がのった食材を使用した料理にぴったりだ。じっくり煮出すことで通常の番茶よりもまろやかな味わいとなり、すっきりした後口になっているのが特徴だ。
岡山県・美作市で生まれた「茶下山」
室町時代に、後醍醐天皇が休んだ場所として知られる岡山県美作市。同市の海田は、江戸時代に本格的に開始された茶栽培が現在まで続く茶どころだ。
1930年に茶栽培を開始した「茶下山」は、今年で94年目を迎える老舗。2005年には現第126代天皇陛下のウェルカムドリンクとして、同ブランドの茶が提供された。
茶下山のこだわり
同ブランドは、山間地域に適した4種類の品種を中心に、無農薬で茶の栽培を行う。圃場(ほじょう)ごとに管理をしながら、「蒸し」「揉み」「火入れ」など代々培ってきた製茶技術を大切にして数々の商品を生み出している。
同ブランドの代表的な商品である「平番茶(ひらばんちゃ)」は、主に⻄日本で製造され古くから親しまれている、茶葉を開いたまま製茶を行う茶だ。肌寒くなり始める秋に収穫された茶葉のみを贅沢に使用し、緑茶の火入れ香と焙じ香を見極め、丁寧に焙煎を施している。
通常、中四国・瀬戸内でしか味わえない希少価値の高い「茶下山」のボトリングティーの、華やかな香りを感じたい。
(kyoko.)