タイ1部のチョンブリFCは、5月18日に行われた第29節のムアントン・ユナイテッド戦で0-6の屈辱的スコアで大敗し2部降格が決まった。チョンブリはタイ・リーグ1の前身であるタイ・プレミアリーグが発足された2006年以来、常に最上位リーグで戦ってきたが今季の大不振により2部降格となってしまった。
チョンブリでは、かつて日本サッカーリーグ(JSL)の松下電器(現ガンバ大阪)で活躍したヴィタヤ・ラオハクル氏(元ガイナーレ鳥取監督)がテクニカルダイレクター(TD)を務めているほか、日本サッカー協会(JFA)名誉会長の小倉純二氏を父親に持つ小倉敦生氏が以前スタッフとして働いていたこともあり、複数のJクラブと提携関係を結んでいた。2014シーズンには和田昌裕監督が、2023/24シーズン途中までは手倉森誠監督がチームを率いており、タイ・リーグの中でも特に日本との関係が深いクラブとして知られている。
タイ・リーグでの優勝1回、タイFAカップ優勝2回、コー・ロイヤルカップ優勝4回(2016年で終了)を数える名門クラブだが、2010年代後半から徐々に低迷。手倉森体制で臨んだ2023/24シーズンは開幕スタートに失敗し、その後も下位に沈んだ。手倉森監督は2023年12月に成績不振のため辞任。残りのシーズンはヴィタヤTDがチームの指揮を引き継いだが、成績が上向くことはなく最終節を残して2部降格となった。
なお、5月26日に行われるタイ・リーグ1の第30節で、チョンブリはホームに最下位トラートFCを迎え対戦する。第29節を終えた現時点で16チーム中15位のチョンブリ。最終節で負ければ最下位に転落してシーズンを終えることになる。