伊藤洋輝 写真:Getty Images

 ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト所属の日本代表DF伊藤洋輝は以前、RBライプツィヒ移籍の可能性があったが、プレミアリーグ挑戦が有力である模様。シュツットガルトはすでに日本代表MF原口元気の退団を公式発表しているだけに、今年7月の日本ツアー(対サンフレッチェ広島、京都サンガ)でトップチーム所属の日本人選手が不在となるかもしれない。

 伊藤は昨年夏にオランダ1部アヤックス移籍破談が報じられた後、シュツットガルトと契約延長。新たに2027年6月までの複数年契約を結んでいるが、複数のドイツメディアは3000万ユーロ(約48億円)の契約解除条項が盛り込まれている可能性を指摘している。

 またシュツットガルトの地元紙『シュトゥットガルター・ツァイトゥング』は今月9日、プレミアリーグ方面からの関心を伝えた上で「バイエルン・ミュンヘンとボルシア・ドルトムントにとっても興味深い存在だ」とリポート。ドイツメディア『ZVW』は「移籍金3000万ユーロはプレミアリーグのクラブにとってはお買い得だ」とした上で、シュツットガルトの厳しい財政事情もあわせて伝えていた。

 ドイツ国内外で高い評価を受ける伊藤だが、英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版が今月22日に伝えたところによると、RBライプツィヒが同選手を獲得候補にリストアップしたとのこと。「昨年夏の時点で、伊藤獲得の可能性について議論が交わされた」としつつも、「現時点で具体的な関心はない。守備陣の補強に関して、伊藤が好ましい解決策のひとつではなく、優先順位は後退している」と綴っている。

 伊藤は2021年6月にジュビロ磐田からシュツットガルトへ移籍すると、加入1年目から出場機会を確保。今季は序盤に左サイドバックでのプレーが続くも、昨年11月以降は再びセンターバックでレギュラーに定着。リーグ戦26試合の出場と、チームの来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献している。