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チロエ島の魅力その2. パラフィートからの眺望
チロエ島の魅力その3. 世界文化遺産の木造教会群
チロエ島の魅力その2. パラフィートからの眺望
パラフィートからの眺望も最高です。今回はこの絶景を独り占めするためにパラフィートのホテルに宿泊し、その中でも絶景客室を選び、朝から夜まで景色の移り変わりを堪能しました。総括してみると、チロエ島の魅力は景色にありき、と言っても過言ではないぐらい心休まる、美しい眺めでした。
チロエ島のチロエの意味は、先住民の言語で「カモメの場所」。まさにカモメだけではなく、野鳥が飛び交う場所で、パラフィートからは、干潮時に餌を取りに降りてくる野鳥の群れも眺められます。
また、海を臨む絶景スポットのレストランやカフェテリアにも足を運び、しばしまったりした時間を過ごしました。
ホテル&カフェ・バウダ(Hotel & Cafè Bauda)
- 住所:Pedro Montt, 431, Castro, Los Lagos
チロエ島の魅力その3. 世界文化遺産の木造教会群
世界文化遺産にもなっている木造教会群も最大の魅力の1つ。この島の教会建築はチロエ様式と言われる独自のもので、この様式で建設されている教会の数は152堂。その内の16教会が世界文化遺産として指定されています。すべてを見て回るには、レンタカーを借りて自分たちで行くしかないのですが、アクセスが難しい所はツアーに参加することで、ある程度見ることができるかもしれません。
チロエ様式と呼ばれる独自の建築様式を生み出すまでに発展したチロエ島の教会の歴史について、少し触れておきます。現在のチリがスペインに支配されると、1608年に先住民らの改宗を目的としたイエズス会がチロエ島に到着します。先住民らは直ちに改宗し、宣教師のもとで教会を立ち上げます。西洋の建築技術に加え、現地には材料となる木が豊富だったことと、先住民らが木造船の造船技術を持っていたことにより、これらの美しい教会が完成したと言われています。まさに西洋文化と先住民文化の融合の賜物の一例として挙げることができるのではないでしょうか。
今回の滞在で3教会を見ることができました。中でも教会内部の美しさが際立っていたのが、カストロ市のサンフランシスコ教会。現在の教会の建立年は新しく、20世紀初頭の1910年。木材は、島の自生樹木、チロエ島の大工によって造られました。16世紀からこの同じ場所に教会はありましたが、オランダの海賊に破壊されたり、火災にあったりして、初期の教会は完全に破壊。現在の教会は、イタリア人建築家により設計されたものです。
ダルカウェ市の教会も白を基調とした青い空と海に映える素敵な教会でした。この場所に教会が建てられたのは、1734年。その後、改築が行われ続け、現在の教会が完成したのは1902年だったそうです。
最後に訪れた教会は、参加したツアーの行先の1つでもあったサンファン村の教会。建立年は1887年。この教会は、最もオリジナルに近い構造を維持しているのだそうです。先の2教会と違って、外観はカラフルではなく、木材のナチュラルな色のままで、渋め。
サンフランシスコ教会(Iglesia San Francisco de Castro)
- 住所:Almte. Latorre, Castro, Los Lagos
- 開館時間:月~土9:30~12:30、13:30~19:00
- 閉館日:日曜日
ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロス・ドローレス教会(Iglesia de Nuestra Señora de los Dolores de Dalcahue)
- 住所:Manuel Rodríguez 154, Dalcahue, Los Lagos
- 開館時間:火~日10:30~13:30、14:30~19:00
- 閉館日:月曜日
サンファン・バウティスタ教会(Iglesia San Juan Bautista de San Juan)
- 住所:W-235 47, San Juan, Dalcahue, Los Lagos