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iPadの価格について確認してみよう
どんな人がどのモデルを買えばいいのか?
iPadの価格について確認してみよう
ここでは、今新品で買えるiPadの価格を確認してみましょう。筆者作成の一覧表は左からiPad(第10世代)、iPad mini(第6世代)、iPad Air(M2)、iPad Pro(M4)の順になっています。
iPad Air(M2)とiPad Pro(M4)には13インチモデルもありますが、ここでは紹介していません。
ちなみに、iPad Air(M2)の11インチモデルと13インチモデルの価格差は+3万円。iPad Pro(M4)の価格差は+5万円になりますので、自分で計算してみてください。
ほかにも、Wi-Fi版とSIMカード対応のセルラー版でも価格差がありますが、今回の一覧表はすべてWi-Fi版の価格になります。
基本的に、Wi-Fi版とセルラー版の価格差は2万6,000円ですが、iPad Pro(M4)については3万6,000円ほど高くなっています。
もっとも安価なiPadは、やはりiPad(第10世代)の64GBモデルになります。価格は5万8,800円ですね。もともとは6万8,800円だったんですが、iPad Air(M2)とiPad Pro(M4)が発売されたときに1万円ほど値下げされました。
逆にいちばん高いのはiPad Pro(M4)の2TBモデルになります。価格はなんと34万800円ですね。13インチモデルだと+5万円の39万800円になります。
iPadのストレージ容量はモデルごとにかなり違いますが、256GBならすべてのモデルが対応するので、これで価格を比較してみましょう。
たとえば、iPad(第10世代)は8万4,800円ですが、iPad mini(第6世代)とは2万6,000円の差があります。
この価格差でチップがA14からA15にグレードアップされていたり、USB-Cの転送速度が約20倍も速かったりします。
つまり、「そういった機能の違いに2万6,000円分の価値値を見出せるのか?」と考えると分かりやすいかと思います。
私としては、最初に買うiPadにiPad mini(第6世代)はないかなと思います。もちろんiPad mini(第6世代)自体がダメなわけでなく、iPhoneとの組み合わせの問題です。
たとえば、6インチ以上のiPhoneとiPad mini(第6世代)では画面の大きさの差が少なく、あまりいい組み合わせだとは言えないでしょう。
ただし、小型のiPhone SEシリーズとならiPad mini(第6世代)と組み合わせても悪くないかと思います。
というわけで、実際にiPadを選ぶときは「iPad(第10世代)」か「iPad Air(M2)」で悩む人のほうが多いのではないかと考えています。
価格の一覧表で確認してほしいのですが、iPad(第10世代)とiPad Air(M2)との価格差は3万円ほどあります。
この差は大きいと言えば大きいのですが、実はiPad mini(第6世代)とiPad Air(M2)の価格差はたった4,000円なんですね。
そうなってくるとiPad mini(第6世代)のチップが「A15」なのに対し、iPad Air(M2)は「M2」です。画面のサイズも8.3インチから11インチへとグッと大きくなりますので、4,000円差ならiPad Air(M2)のほうが断然お得ですよね。
というわけで、iPad(第10世代)かiPad Air(M2)かで悩む人は、3万円の価格差でチップ性能やUSB-Cの転送速度、あとはApple Pencilの対応とか、このへんの違いに3万円を支払えるかどうかで判断しましょう。
次に、iPad Air(M2)とiPad Pro(M4)で悩む人は、価格差が5万4,000円もあるので何とも言えませんが、やはり「最高性能のiPadが欲しいかどうか?」だと思います。
ちなみに、256GBモデルと512GBモデルの価格差は5万4,000円なのですが、1TBモデルではなんと8万6,000円もの差になります。メモリも8GBから16GBアップされるので、その分価格差は大きくなってしまうんですね。
とはいえ、iPad Air(M2)とiPad Pro(M4)では、チップが「M2」から「M4」になりますし、さらにディスプレイが「液晶」から「有機EL」になります。
ほかにも、リフレッシュレートが最大120Hzになったり、4スピーカー、顔認証、USB-Cのデータ転送速度がもの凄く速くなったりしますので、私としてはこれだけの性能差があるなら、5万4,000円の価格差は妥当だろうと考えます。
もちろん、単にiPadでネットを見たり動画を観たいだけだということなら、もっとも安いiPad(第10世代)の64GBモデルで十分でしょう。
ストレージ容量が64GBしないのは厳しいと感じるかもしれませんが、あまりiPadで動画や写真を撮ったりしないですよね。このような使い方であれば、iPad(第10世代)やiPad mini(第6世代)の64GBモデルでも問題ないと思います。
ただし、ソーシャルゲームをやる人は256GBにしておいたほうがいいでしょう。たとえばゲームの『原神』だと、それだけで30GB~40GBぐらいは使ってしまうので、さすがに64GBでは厳しいはずです。
どんな人がどのモデルを買えばいいのか?
機能や価格の比較が終わったところで、「じゃあ、私はどれを買えばいいの?」と悩んでしまう人も多いと思います。そこでここでは、どんな人がどのiPadを買えばいいかということを紹介しましょう。
イチオシはiPad Air(M2)!
結論としては、やはり11インチのiPad Air(M2)を買うことをオススメします。
最低ストレージ容量が128GBなので安心ですし、チップがM2なので性能も申し分ない。オーバースペックだと考える人もいると思いますが、数年間使うことを考えればM2で問題ないでしょう。
最高性能を求める人はやはりiPad Pro(M4)のほうがいいと思いますが、値段も高いですし、もし、迷ったらこのiPad Air(M2)を選んでおけば間違いありません。
iPad(第10世代)を買うべき人は?
次に、iPad(第10世代)は、やはり安価にiPadを買いたい人になります。動画を大画面で見たい、出張時に使いたい、そういった人はiPad(第10世代)がオススメになります。
本体もカラフルですし、最近値下げされて5万8,800円から購入できます。画面も10.9インチと大きく、ほかのモデルにも引けを取りません。
本体スピーカーの性能は少し弱いんですが、AirPodsを利用するのであれば他モデルと変わりません。そういった意味では、5万円台でiPadが買えるのは魅力的だと思います。
注意点としては、Apple Pencilへの対応は弱いので、大学生がノートを取る代わりに使いたいといった用途ならいいんですが、イラストやデザインで使うのには向いていません。
iPad mini(第6世代)を買うべき人は?
そして、iPad mini(第6世代)を買うべき人は、すでに他モデルを使ったことがあって、この小さいサイズに辿り着いた人になります。初めてのiPadでiPad mini(第6世代)を買うのはあまりオススメできませできません。
やはり、11インチや13インチモデルは手軽に外に持っていけるサイズではありません。
とくに13インチは大きくて重いので、基本的にテーブルに置いて使う感じですが、iPad mini(第6世代)は手に持って使うのが基本ですので漫画を読むのに向いています。
実は手に持つと目に近いので、遠近法みたいな感じで画面の小ささがあまり気にならないんですね。iPhoneに近いんだけど大画面。そういった手軽な使い方ができるモデルになっています。
とにかくiPad mini(第6世代)は、つい持ち歩いてしまうほどの小ささが魅力です。その辺に置いてあってもパッと手に取って検索したりYouTubeを見たりできますし、軽いので、常にカバンに入れて持ち歩いても気になりません。
iPad Air(M2)を買うべき人は?
私がイチオシのiPad Air(M2)11インチモデルについては、本当にコスパが良いと思います。
もちろん、iPadでネットや動画を観るだけならiPad(第10世代)で十分ですし、しばらくは使えると思っています。
しかし、チップがA14ですからiPhoneで言えば「12」世代なので、数年すると厳しく感じるようになるでしょう。
その点、iPad Air(M2)はチップが「M2」なのでまだまだ新しいですし、Macでも使われています。
9万8,800円で買ったものが、この先も長く使えるのはコスパが高いと言えます。
さらに、クリエイティブなことをやりたい、Apple Pencilで絵を描きたい、動画を編集したいと思ったときでも対応できるM2チップが載っているので、iPad Air(M2)はかなりお買い得だと思っています。
もちろん、11インチだけではなく13インチもオススメです。とくに絵を描く人や動画編集、写真編集、資料作りなどをやるつもりなら、11インチより価格が3万円ほどアップしますが、やはり画面は大きいほうがいいですよ。
ただし、13インチの場合は本体が大きくて重いので、持ち運びは不利です。13インチは手持ちのバッグに入らないこともありますので、実際に店頭で手に持ってみて、その大きさを実感したほうがいいでしょう。
iPad Pro(M4)を買うべき人は?
iPad Pro(M4)を買うべきなのは、これでキチンとお金を稼げる人です。そのくらいとんでもなく高性能なモデルです。
何しろ“Pro”なので、こんなに値段が高いのはプロ用の業務用だからなのですね。性能は最高、機能は最先端ですし画面もキレイなので動画編集、写真編集、資料作りにも向いています。
これで撮影してそのまま編集。そういったことすべてこれ一台でできるのがiPad Pro(M4)なのです。
リフレッシュレートが120Hzで滑らかなので、ゲームをする人にも向いているんですが、ゲームだけのためにこの値段は割高でしょう。
このように13インチモデルは画面が大きくて魅力的ですが、+5万円と高価なので、やはり13インチモデルを買うなら、これでお金が稼げる人ということになります。