フランスの老舗シューメーカー「J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)」は、パリのマレ地区に構えるギャラリー・ブティックで、靴やメゾンを題材にしたオリジナルの展示を行っている。

現在、2月まで同ブティックで開催していた「Who are you, J.M. WESTON?」展の巡回展を、青山店・京都BAL店の2店舗にて開催中だ。

フランスらしいエレガントさを表現するシューズメゾン

1891年に創業した「J.M. WESTON」。フランスのラグジュアリーメンズシューズの代名詞として、幅広い層に支持され愛されている。

グッドイヤーウェルト製法を受け継いだ伝統的な技術は、リモージュにある工場に在籍する職人たちによって支えられ、世界各国にストアを展開。タイムレスな精神と現代的なエッセンスを取り入れたフランスらしいエレガントさを表現し続けている。

2018年には、Olivier Saillard(オリヴィエ・サイヤール)氏が、アーティスティック・カルチャー・イメージディレクターに就任。

同氏は、マルセイユのファッション美術館で学芸員を務めた後、「パリ装飾美術館」のファッションキュレーターに。また、ガリエラ宮モード美術館の館長に就任し、今日まで数多くの展示会のキュレーションを手掛ける、フランスでは著名な世界的キュレーターだ。

視覚的なディスプレイなどでメゾンの歴史を紐解く

「J.M. WESTON」のパリ・マレ地区に構えるギャラリー・ブティックでは、Olivier Saillard氏の美術館キュレーターとしてのキャリアを活かし、メゾンの歴史を紐解くオリジナルの展示を行っている。

この5月に、青山店・京都BAL店で巡回開催する「Who are you, J.M. WESTON?」展は、ギャラリー・ブティックで2月まで開催していた展示だ。

今回の展示は、永く愛され続けているアイコンシューズやメゾンの歴史を、語り継がれているエピソードやアーカイブ資料を通して紐解いていくもの。

「J.M. WESTON」が、町の靴工場から世界的な靴メーカーへと発展していく軌跡を、ジオラマのようなディスプレイとシューズにより視覚的に表現する。

同メゾンのアーティスティック・イメージ&カルチャーディレクターを務めるJ.M. WESTONとは誰なのか?そして、J.M.が示すものとは?

今も謎とされる、そのブランド名の由来に思いをめぐらせるミニエキシビションとして注目したい。

Who are you, J.M. WESTON? 展
開催場所:J.M. WESTON青山店・J.M. WESTON京都BAL店
所在地:青山店・東京都港区南青山5-11-5 住友南青山ビル1階/京都BAL店・京都府京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251 京都BAL4F

(高野晃彰)