MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)やMFジョアン・シミッチ(元名古屋グランパス、川崎フロンターレ)擁するブラジル2部サントス所属のU20ブラジル代表FWウェズレイに、Jリーグ移籍の可能性が報じられている。
現在20歳のウェズレイは身長172cmのウインガーであり、サントスの下部組織出身。2023シーズンは20歳以下のコンペティションでプレーする一方、ブラジル1部リーグで9試合に出場。今季はここまでブラジル2部リーグ6試合中3試合でスタメン出場しているほか、今月19日開催の第6節ブルスケSC戦でプロ初ゴールをマーク。成長著しい有望株として高い評価を受けており、サントスの専門サイト『Diario Do Peixe』が今月19日に報じたところによると、両者は昨年10月に新たに2026年9月までの複数年契約を結んだという。
そんなウェズレイの活躍ぶりには、以前からブラジル国外クラブが熱視線を送っていた模様。『Diario Do Peixe』によると、今年冬にウクライナ、カタール、ロシア、中国国内クラブがサントスのウェズレイの獲得オファーを提示。中には移籍金200万ユーロ(約3億3000万円)での完全移籍によるオファーもあったが、サントスはこれらを却下。500万ユーロ(約8億5000万円)を要求したほか、他クラブへ放出する際の売却益の10%を譲渡するように求めているという。
するとブラジルの移籍市場に精通するジャーナリストのワグネル氏が21日、自身のYouTubeチャンネルを通じて「サントスはウェズレイの獲得を目指す日本のクラブから、100万ドル(約1億6000万円)のオファーを受け取るだろう」とリポート。オファーを提示するクラブの名前は挙げなかったが、以前に移籍金3億円規模のオファーを却下したことを踏まえると、Jクラブからのオファーも受け入れない可能性が高いと考えられる。
なお、『Diario Do Peixe』はウェズレイのキャリアについて「彼は2019年7月にサントスへ加入。テストに合格したが、加入当初はスパイクを買う余裕がなく、年上の選手から借りていた。足のサイズは一回り大きかった」と、貧しい家庭環境を伝えている。