浅野拓磨 写真:Getty Images

 日本代表FW浅野拓磨は今年6月末にVfLボーフムとの契約が満了。MF田中碧擁するフォルトゥナ・デュッセルドルフとの入れ替え戦を控える中、フリー移籍の可能性が依然としてあるほか、サンフレッチェ広島復帰待望論も湧き起こっている。

 現在29歳の浅野は、2016年7月に広島からアーセナルへ完全移籍すると、その後はVfBシュツットガルト、ハノーファー、セルビア1部パルチザンを経て、2021年6月にボーフムと3年契約を締結。ブンデスリーガ復帰1年目の2021/22シーズンから出場機会を確保し、今季もリーグ戦29試合の出場で6ゴール1アシストをマーク。しかしチームは今月18日開催のブンデスリーガ最終節でベルダー・ブレーメンに1-4と敗れ、14位から16位に転落。2部3位デュッセルドルフとのホームアンドアウェイ方式による入れ替え戦に臨むこととなった。

 日本代表の主力でもある浅野の去就については、ドイツ紙『ビルト』が先月11日に「ボーフムはブンデスリーガ残留を果たしたとしても、半数の選手を放出する可能性がある」と綴るなど、クラブが浅野と契約延長しない可能性を報道。ドイツ国外移籍を有力視しているが、関心を寄せているクラブが今月21日時点でも報じられていない。

 そんな中、広島市の商業施設『パセーラ広島』では6月1日に浅野のスペシャルトークショー開催が決定。これを受けて、X(旧ツイッター)では「浅野がサンフレッチェ広島と契約するために戻って来るのか!?」「浅野さんはそのまま広島に戻ってほしい」といった声が。移籍金ゼロで獲得可能なタイミングということもあり、古巣復帰待望論が過熱している。

 『ビルト』の報道内容を踏まえると、ボーフムがドイツ2部へ降格する場合、浅野をはじめ主力選手の引き留めは極めて厳しいとみられる。両者の契約延長交渉について、ドイツ国内で今月報じられていないだけに、同選手の去就に対する関心度がより一層高まっている。