「Tシャツは着ない」と公言されている戸賀編集長の夏は、もっぱらニットT。……なのですが、今年はニット以外の半袖トップスにも注目されている様子。それはパイル素材のカットソーです。あれ?パイルも苦手な素材のひとつだったはず。その真相に迫りました。

今夏のカットソー、注目素材は「パイル織り」

アンティーチポの最新作は「パイル素材」に大注目
(画像=『JPRIME』より 引用)

▲ アンティーチポ / パイル クルーネック ショートスリーブ Tシャツ ¥16,500(税込) ▲ ジャブスアルキヴィオ / ストレッチ コットンキャンバス ノープリーツ リラックスパンツ ¥38,500(税込

「本当はパイルって苦手。タオルって感じじゃない?夏の海辺やプールサイドならともかく、街中でパイルの服ってストリートっぽいというか、子供っぽいというか、西海岸っぽいというか……。あまりにカジュアル過ぎる服は、いい大人は遠慮したいところ」

そう話す戸賀編集長が、手にしているのはアンティーチポの新作パイルT。ジャブスアルキヴィオから2021年春夏に独立した人気のカットソー専業ブランドです。今季の新作にラインナップされていたのがパイル地のカットソーなのですが、これを手にした戸賀さん、思わず目が釘付けに!

「これ、パイルなの!?一瞬スウェードかと思ったぐらいの表面感なんだけど。タッチが柔らかくて、さらっとしていて、しかも袖、裾はいつも通りのリブになっているから、パイルTシャツとはいえ、高級感あるカットソー顔。これは着てみたくなる一着だね!」

と、いうわけで実際に着ていただいたのがこちら。ジャブスアルキヴィオの新作「MASACCIO GINS(マサッチョ ジンズ)」と合わせてリラックスした夏カジュアルにまとめてみました。パイルの質感は、遠目にはベロア系のニットのようで、戸賀編集長の夏カジュアルに違和感はありません。

「シルエットはさすがのアンティーチポ。ミドルの体型カバーもできる適度なリラックス感があるからね。細リブも大人っぽさのポイント。ネックのつまり具合もちょうどいいから、ジャケットを羽織ってもサマになりそう。二の腕を逞しく見せてくれるように、袖口がリブ仕様になっているところもいいね。うん、これ夏トップスのローテーションに入れてもいいかも!」

ニットTを超える!?パイルTが新鮮!

アンティーチポの最新作は「パイル素材」に大注目
(画像=『JPRIME』より 引用)

▲ アンティーチポ / パイル クルーネック ショートスリーブ Tシャツ(ホワイト/グレー) ¥16,500(税込)

シルエットはアンティーチポの定番「ネッビオーロ」を継承しました。クルーネックの意をもつこのブランドのアイコニックなモデルです。身頃はループの先端をカットしたパイル地で、タッチは畝のないコーデュロイか上質なモケットのように優しいタッチ。首、袖、裾の3点リブ仕様ゆえ、いわゆるTシャツ感はありません。

「カットパイルの表面感とリブとのコントラストが同色異素材感覚なところは、ニットTにも通じるデザイン。っていうか、見た目はまったくニットTなんだけど、編み物じゃなくて織物ってところが違うだけ。しかもコットンにポリエステルを混紡することで、触ったときのタッチにサラリとドライな感じがある。これ、夏でも心地よさそう。ニットTを超えるかも!?」