「地形混在地域」東南アジアの農業を救うか
2023年12月、Qarbotechはシードラウンドでの投資と各団体の助成金を含めた70万ドルの資金調達に成功した。TNGlobalの記事によると、Qarbotechはこのラウンドで調達した資金を研究の強化とQarboGrowの生産増強に充てるという。従来の最大50倍の生産増を目指すとしている。
ここで、東南アジアはさまざまな地形が混在する地域であることを思い出す必要がある。
たとえば、カンボジアは地平線が見えるほどの平野が広がっているが、インドネシアは火山島で構成された群島地帯。大規模農業に適した平地がほとんど存在しない島もある。
海岸線と険しい山に挟まれた僅かな平地で効率の良い農業ができる技術は、まさに東南アジア各国の農業従事者が求めてやまないものかもしれない。そして、QarboGrowが世界規模の食料問題すらも解消してしまうシナリオも十分に考えられる。
参照:
Qarbotech
(文・澤田 真一)