就活サイト「ONE CAREER」で知られる株式会社ワンキャリアが、2025年卒業の大学生428人に対し、就職活動で志望企業を選ぶ際の決め手などを聞くアンケート調査を行いました。
どの業界を志望するのか、その志望を決めた時期はいつか、何を基準に企業選びをするのかなど、今の学生の意識がアンケート結果に反映されています。
調査は2月17日(土)から同月25日(日)、インターネットを介して行われました。
インターン直前に志望業界を決断
アンケートでは、まず「志望業界/職種を決めた時期」について聞きました。回答をグラフにすると、志望業界・志望職種ともに「2023年6月」(11.6%/11.4%)、「2023年10月」(20.4%/21.0%)で伸びがあることが見受けられます。
これは夏と冬のインターンシップが実施される前の時期であり、インターンが学生に対して大きな影響を及ぼしていることがみてとれます。
人気は「メーカー」と「IT」
次に、2023年7月と2024年2月と時期を変えて、志望業界を最大3つまで選んでもらいました。
2023年7月時点の上位3業種は、1位は「メーカー」(55.6%)、2位は「IT・通信」(28.3%)、3位は「金融」(23.3%)。2024年2月の調査結果でも、1位は「メーカー」(46.5%)、2位は「IT・通信」(31.8%)となっており、3位は「コンサル・シンクタンク」(18.2%)と入れ替わっているものの(金融は5位に)、順位に大きな変動はなかったようです。
企業の大きさよりも「働きやすさ」重視か
企業選びで最も重視することを単一回答式で問うと、回答が集まったのは「企業内の雰囲気がいい」(15.7%)、「ワーク・ライフ・バランスが確保できる」(13.1%)、「自分の成長が期待できる」(10.5%)でした。
「有名な企業である」が2.6%、「事業規模が大きい」が1.9%にとどまっており、学生たちは企業のネームバリューよりも、自分自身の働きやすさやキャリアアップにつながる要素を求めているようです。
企業説明会は重要な決断材料
企業を選ぶ上で最も決め手になったものは(単一回答式)、「企業説明会の内容(40.9%)」だそうです。続いて「企業HPの情報」(13.1%)、「就活サービスの情報」(12.4%)となりました。
1位の40.9%という圧倒的な比率からうかがえるように、企業説明会は学生の決断に大きなインパクトを与えているようです。