プレミアリーグ(イングランド1部)リバプールは今月20日、ユルゲン・クロップ監督の後任としてFW上田綺世擁するフェイエノールトのアルネ・スロット監督招へいを公式発表。日本代表MF遠藤航の序列低下、退団の可能性を心配する声が挙がっているほか、現地メディアも同選手のレギュラー剥奪を予想している。
VfBシュツットガルトのキャプテンとして活躍していた遠藤は、昨年8月にリバプールへ完全移籍。加入当初は出場機会に恵まれずカップ戦要員だったが、守備的MFとしてスタメン出場が続いていたMFアレクシス・マック・アリスターの負傷離脱をきっかけにレギュラー定着。日本代表がAFCアジアカップベスト8で敗退した後は、リーグ戦ほぼ全試合で先発出場と、クロップ監督のもとで評価を上げていた。
一方、スロット監督は2021年からフェイエノールトを指揮。今季はメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスのスタメン起用を続け、上田にチャンスを与えなかったことにより、賛否両論が噴出。オランダ1部リーグで首位PSVアイントホーフェンから勝ち点7差の2位とタイトルを逃したことにより、現地メディアやファン・サポーターから批判を浴びていた。
上田をほとんどスタメン起用しなかっただけに、スロット氏のリバプール監督就任を受けて、X(旧ツイッター)では「遠藤航が干されるかも…」「遠藤、構想外になって移籍するかもね」といった声が。一部からは「上田綺世が使われなかったから、遠藤も厳しいかも…」「スロット監督が綺世をスタメン起用しなかったのが、未だによく分からない」とリバプール新監督への批判も湧き起こっている。
また英メディア『フットボール・ファンキャスト』は今月20日、スロット監督の起用法を予想。遠藤について「彼はクロップ監督の戦術から離れると苦戦する。機動力と運動量の観点から、バイチェティッチに劣る」と指摘。中盤のポジションを19歳のMFステファン・バイチェティッチに明け渡す可能性があるという。