渡辺剛 写真:Getty Images

 かつてFC東京に在籍していた日本代表DF渡辺剛は、ベルギー1部KAAヘントの主力選手として活躍。現指揮官から高い評価を得ているが、来季の去就が不透明となる可能性も考えられる。

 渡辺はKVコルトレイク在籍時の2022/23シーズンにベルギー1部リーグ全試合でフルタイム出場。昨年6月にヘントへ完全移籍すると、加入1年目の今季もAFCアジアカップ参戦前まで公式戦全試合でフル出場。今月19日に行われたベルギー1部プレーオフ第9戦(対スタンダール・リエージュ)ではベンチ外だったが、リーグ戦34試合の出場で2ゴールと結果を残している。

 そんな渡辺を守備陣の中心選手として評価し、同選手のアジアカップ参戦に落胆していたハイン・ヴァンハーゼブルック監督。ベルギーメディア『Voetbal』が今月20日に伝えたところによると、指揮官はスタンダール戦の試合前会見で「もしかしたら、少し休む準備はできているかもしれない」とコメント。同メディアは受けて「何か別れのようなものがあるだろう」とヘント監督退任の可能性を伝えている。

 一方、渡辺はヘントとの契約を2027年6月まで残しているが、昨年6月の同クラブ加入時に「もう一度日本代表でプレーしたいですし、いつかブンデスリーガでプレーをすることも僕の夢です」と将来的なステップアップ移籍を示唆。『Voetbal』は「27歳という年齢でトップクラブへ行きたいのであれば、すべてが非常に早く起こる必要がある」と指摘していた。

 ベルギーでの実績を積み重ねている渡辺。自身のプレーを高く評価していたヴァンハーゼブルック監督の退任が濃厚であるだけに、後任次第では移籍を視野に入れるかもしれない。