橋岡大樹 写真:Getty Images

 かつて浦和レッズに在籍していた日本代表DF橋岡大樹は、今年1月にベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)からルートン・タウンへ完全移籍。プレミアリーグ挑戦の裏側や自身の現状などを語っている。

 橋岡は2021年1月に浦和からSTVVへ移籍すると、海外挑戦1年目から右サイドバックでレギュラーに定着。STVVで3年間プレーした後、FW浅野拓磨擁するVfLボーフムをはじめ複数クラブからの関心が取り沙汰される中、今年1月末にルートンへ完全移籍。今季後半戦はプレミアリーグで10試合に出場したが、チームは17位ノッティンガム・フォレストから勝ち点6差の18位に終わり、2部降格となっている。

 そんな橋岡は、今月20日にインターネット動画配信サービス『DAZN』で放送開始の「やべっちスタジアム」に出演。インタビューでルートン移籍の理由について、以下のように述べている。

 「(ルートン移籍前に)何個かオファーがあったんですけど、プレミアリーグのクラブからオファーが来て、降格圏内でどうなるか分からないんですけど、とりあえず行ってみたいと。もちろんSTVVも海外挑戦ですけど、あそこは日本人が多いと逃げられる部分もあったので、ここからひとりでの海外挑戦が始まったなと思いますね」

 また同選手はプレミアリーグでのプレーについて「やっぱり簡単じゃない」と前置きした上で、「ものすごく自分の中で苦しい。身体の当たりもベルギーの中だと僕は強い方だったし、(ミスをしても)なんとなくカバーできていた部分はあったんですよ。(プレミアリーグ)本当に1,2秒隙を見せるだけでやられますね」と、ベルギー1部リーグと比較しながら対戦相手のレベルの高さを力説。

 「抑えないといけない場面で抑えられないこともありましたし、『なんでこんなにできないんだろう』という気持ちになったこともありますけど、それも俺がプレミアリーグで挑戦しているからこそ、この気持ちを味わえると思って。ひとつ一つの課題をクリアしていくことに対して楽しさを覚えてきているので、毎日成長できている気がする」と手応えを覗かせた。

 ただ、ルートンはわずか1年で2部降格。移籍の可能性も含めて去就に注目が集まっているだけに、橋岡は「もし残留しなかったとしても、『去年のあいつと違うな。良い選手になっているよな。プレミアリーグで観てみたいな』と思わせるプレーをしたい」と、プレミアリーグでプレーを続けるためのチャンスをうかがっている。