かつて浦和レッズでプレーしていた元日本代表MF原口元気は、今季限りでブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルトを退団することが決定。MF田中碧やU23日本代表DF内野貴史ら擁するフォルトゥナ・デュッセルドルフへ移籍する可能性が現地で報じられている。
原口は昨年1月にウニオン・ベルリンからシュツットガルトへ完全移籍。同年3月末まではリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場も、セバスティアン・ヘーネス監督が就任した4月以降は序列が一変。今季、公式戦3試合の出場にとどまると、クラブがブンデスリーガ最終節開催日の今月18日に原口をはじめ複数選手の退団を公式発表していた。
以前にヴィッセル神戸をはじめJリーグ複数クラブからの関心が報じられていた原口だが、来季もドイツでプレーする可能性が浮上。ドイツ紙『キッカー』は今月20日にシュツットガルト退団選手の去就を特集。原口について「ヘーネス監督のもとで無名のまま消えた原口に、再びデュッセルドルフとの関係が取りざたされている」と伝えているほか、『Liga-Zwei』は「彼にはブンデスリーガ173試合出場という経験がある。将来がどうであれ、少なくともデュッセルドルフに損害を与えることはない」と同選手の経験値を評価。「原口の今後が、田中の去就を左右するかもしれない」とも綴っている。
田中はデュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残しているが、以前から1部リーグでのプレーを熱望。デュッセルドルフにブンデスリーガ昇格の可能性は残っているが、ドイツ紙『ビルト』は14日に「市場価値350万ユーロ(約6億円)の彼は、興味を示すクラブにとっては掘り出し物かもしれない」とした上で、「デュッセルドルフが昇格を逃す場合、彼の移籍金に依存することになる」と今夏移籍の可能性を伝えていた。
なお、原口本人は今年3月に日本サッカー協会(JFA)の企画として育成年代の選手と対談。U16日本代表DF酒井舜哉(大宮アルディージャU16)の「(ドイツへ)2年後くらいに行きたいです」という言葉に対して、「(ドイツに)全然まだいると思うよ」と欧州でのプレー続行に意欲を見せている。以前から一部で浦和復帰を望む声が挙がっているが、ドイツ国内クラブからのオファーを受け入れる可能性も考えられる。