猛烈な吹雪の舞う雪山にて、岩の上で座禅を組んだ状態で凍りついている人?が発見されて話題になっている。問題の人物はオレンジ色の僧衣を着ていることからインド系の修行僧らしいことが伺えるが、彼の全身は雪と氷に覆われてしまっており、修行中にそのまま凍りついてしまったようにも見えるのだ。

 この動画は2月頭にSNS上に投下されたのだが、その直後から真偽をめぐってネット上で激しい議論を巻き起こした。あまりに出来すぎた映像だったため、視聴者からは即座に「AIが作成したフェイク動画」だとする声が相次いだのだ。

 しかし、地元メディアの報道によれば、この映像は紛れもない本物であり、本当に極寒の環境で苦行を行っている人物だというのだ。

 この映像はインドのクル県セラジ渓谷で撮影されたものであり、数年前からカウランタック・ピートというスピリチュアル団体に所属しているヨギ(ヨガ行者)、サティエンドラ・ナート氏の瞑想の様子を捉えたものだったのだ。

 この日、例年にない大雪が降ったため渓谷で修行中の彼を探しに、2人の弟子が現場を訪れた。そこで彼らが見たものは、雪が積もる中動かずに座禅を組んで瞑想している彼の姿だったのだ。

「サティンドラ・ナートに話を聞きに行ったとき、雪山で深い瞑想状態にある彼を見つけました。 それで、記録のために動画撮影をしたんです」と弟子の一人は語る。もう一人の弟子、サヴァルニナート氏によると、ナート氏はそのときアグニ・ヨーガを実践していたそう。

 ナート氏は過去22年間にわたり、雪山で瞑想の修行をしているそうなので、まるで合成のように思えるこの光景も彼にとっては日常の一コマと言えるのかもしれない。

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文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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