久保建英 写真:Getty Images

 レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英は、今月19日開催のラ・リーガ第37節ベティス戦で出番なし。一部でパリ五輪不参加の可能性が報じられているが、日本代表OBの槙野智章氏が理由を説明している。

 大岩剛監督率いるU23日本代表は、AFC U23アジアカップで優勝し、パリ五輪出場権を獲得。ただU23アジア杯のメンバーでは、GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)、MF鈴木唯人(ブレンビーIF)ら大半の欧州組が所属クラブの事情によりメンバー外となっていた。

 久保をはじめA代表でのプレー歴を持つ選手のパリ五輪参戦を期待する声も挙がっているだけに、今月19日放送の『ABEMAスポーツタイム』でもパリ五輪が話題に。槙野氏は、久保の不参加報道について以下のように語っている。

 「22歳の久保選手は、A代表でも活躍している。そこの兼任という部分を考えるとちょっとタフで、怪我もしてはいけない。A代表の活動もあるので、そのあたりの部分を会議(で議論)したというのもある。ソシエダは『行ってくれ、やって来てくれ!』と後押しはしたけど、日本サッカー協会(JFA)とうまく話し合ってということもある」

 また槙野氏は「久保選手がいないとなれば、他の選手にもチャンスはある」とコメント。同選手不在の可能性を前向きに捉えた一方、MCの中川絵美里アナウンサーは「東京五輪での悔しい姿を見ると、ファンとしては寂しい気持ちもありますけど…」と、サッカーファンの思いを代弁している。久保の招集問題を巡り、日本サッカー協会(JFA)の内部でどのような議論が交わされているのか気になるところだ。